2021年 10月の過去ログ

2021-10-15

旅だより・新潟行き

軍人の妻







新潟行き。
いよいよ明日は新潟行きである。
新潟は私の生まれたところで1歳まで住んでいたのだそうだ。
父が新潟大学の医学部に勤めていた関係上、姉二人も新潟で生まれた。
しかし、私は1歳までしか新潟にいなかったのでその記憶は全くない。
一番上の姉は4歳までいたのでかろうじて記憶の断片の中に思い出はあったようだ。
私の場合は父親が太平洋戦争と同時に応召されて、私たち一家は父の故郷の山梨に帰ってきてしまったのだ。

山梨にいて新潟生まれなどというと敵視される・・・「越後のスパイ」といわれた。
遠く戦国時代の争いを引きずっているのだ。
武田信玄と上杉謙信との戦いが昭和の世にはまだ生きていた。
私は隠れキリシタンならぬ、かくれ越後人だったのだ。
かといって、越後のために貢献したことなどない。
実は私は成人してから2度ほど新潟に行ったことがある。
医学部受験である・・・見事落ちた苦い思い出がある。
その頃はまだ上越新幹線など開通していなかったので蒸気機関車で清水トンネルをくぐっていった。
そして、「トンネルを抜けると雪国だった」川端の小説通りの世界を体感した
電柱が2メートルぐらいしか出ていないので、その雪の深さに驚嘆した。
また、新津あたりまで来たとき、櫓から火をふいているのにおどろいた。

新潟の街は雪こそなかったが日本海から吹いてくる風が冷たかった。
結局、新潟とのご縁はそれきりとなってしまったが、いつか自分の生まれた土地は見ておきたいという願望はあった。
父も母も姉もなくなってしまった今自分の生家を探すなど無理だと分かっているが、新潟の空気だけは十分に吸って来ようと思う。

実は透析を受けるようになって初めての旅行である。
多少緊張気味であるが、美味しいモノを食べて、友と会って一晩ゆっくりと語りあかして・・・
最大の目的の「展覧会」でお目当ての絵に会って来ようと思う、
いつかも書いたが、キャバレー王の福富太郎の集めたコレクションを万代美術館というところでやっているのだ。
私はかれのコレクションの中で「軍人の妻」という作品をぜひみたいのだ。

yodaさんの投稿 - 09:41:35 - - トラックバック()