2021年 11月の過去ログ

2021-11-10

読書生活・中堅小説

訃報







そんな言葉があるわけではないだろうが、今脂がのっていてこれから注目されて良い作品を残していく作家たち。
歳のころなら60代から70代というところか・・・残念ながらその訃報が続く。

まずは長谷川卓・・・2020年11月4日に亡くなった。
その作品は時代小説で、下級同心モノ、奉行所モノ、隠密モノなどなんでもござれだったが、出色は戦国時代を舞台にした山のモノの戦いであった。
大名に雇われればそのものの下で働くが支配はされない。
山中に自分たちが生活する田畑を開き、戦いのない時は周囲との交渉を断ってひっそりと暮らしている・・・いわゆる山の民である。
それらが頼まれて手汗にぎる敵との戦いがくり返されていく。
戦国時代の裏面史としても面白い。72歳は若すぎる・・・・もっともっと書いてもらいたかった。

もう一人は樋口有介・・・ガラリと趣向を変えて青春ミステリーを書いていた。
1988年に「ぼくと、ぼくらの夏」で第6回サントリーミステリー大賞の読者賞を受賞して華々しくデビューした。
以来青春ミステリーの書き手として様々な作品を書いているが、今読んでも色あせていない。
彼の作品のほとんどを読んでいるが、警視庁退職刑事の柚木草平シリーズが好きである。
彼は今年の10月23日に亡くなっている。
新しい作品はもう生まれることはないけれど、結構初期の作品でも読みごたえがある。
年と共に健忘が進んでいるので、新しい作品を読んでいるようなつもりになる。
それにしても71歳は若い。

お二人の御冥福を祈る。















yodaさんの投稿 - 11:17:54 - - トラックバック()