2021年 11月の過去ログ

2021-11-11

読書生活・冒険者たち・ガンバと15匹の仲間

50年前の物語







このところ、物忘れがひどい。
歳を重ねれば誰しもたどる道のようだが、記憶が明晰な人もいるに違いない。
ただ、忘れることは必ずしも悪いことばかりではないようで、読書に関していうと読んだという記憶があるだけでその筋立てはほとんど忘れてしまっている。
そこで、書架の中からかつて読んだと思われる本を引っ張り出して読んでいる。
昨日その訃報を書いた樋口有介氏などはその類で夏の終わりあたりから読み始めていた。
その数10冊にも及ぼうかという時に訃報だったのでショックを受けた。
しかし、これは余談であるが教え子のHさんからメールが入り樋口さんの死亡日時を11月23日としていた。
「樋口さんの亡くなった日未来になってます‥‥あと12日後かな」
さっそく直しておいたがこのような失策は日常茶飯事である。
私のブログの文章を点検してくれるタカコさんも気が付かなかったようだ。

ところで、本来は私のブログは子どもの本を中心とした読書の紹介を目的していたのだが、16年も続くとそんなにネタがあるわけでもない。
一日一日の感じたことをカテゴリーに分けて綴っているのだが、子どもの本の紹介も退職してからは殆ど縁が亡くなってしまった。
ところが、先日ブック・オフに行った時、かつて子どもと一緒に読んだ「冒険者たち・ガンバと15匹の仲間」(斎藤惇夫著・薮内正幸画・岩波書店)が並んでいた。
発刊当時は今はなくなってしまったが牧書店という出版社だった。
ハードカバーで当時としては堂々とした本だった。
この本を紹介してくれたのは当時世田谷で親子読書会をやっていてそのメンバーだった5年生の男の子だった。
以来私にとっては子どもの本を紹介するときには必ず入れる一冊となった。
物語はドブネズミのガンバが港で開かれるネズミたちの集会に参加するところから始まる。
宴も盛り上がりいよいよ散会という所に、傷だらけの一匹のネズミが助けを求めてやってくる。
島ネズミの忠太という・・・聞けば島の一族がイタチのノロイに襲撃されて絶滅寸前。
ネズミたちは協議の末、そんな無謀な助けは出来ないないというが、ガンバだけは島に出掛けるといいい、仲間を募る・・・そして15匹が名乗り出て島へと向かう。

初版からすると50年も前に出版された物語であるが決して色あせていない。
挿絵の薮内さんの絵がまたいい。変に擬人化せずにリアルなネズミの姿として描いている。
アニメ化されたようだがマンガチックで物語を損なっていた・・・
やはり映像ではなく本として楽しんでもらいたい・・・

忘れることも良いものだ。






yodaさんの投稿 - 14:35:30 - - トラックバック()