2021年 9月の過去ログ

2021-09-05

季節だより花だより・木槿

秋の季語







朝からはっきりしない天気だった。
そして降りそうで降らない一日となり、午後から薄日が差してきた。
この所、透析に行く以外はほとんど外出することもなく、家で過ごす時間が多い。
何をするでもなくただただぼんやりとしている。
久しぶりにショートコースの散歩に出てみた。
けれど、この時期は目を楽しませてくれるものが何もない。
かろうじて、百日紅の花が咲いているくらいである。
その色もそろそろ百日も終わりに近づいているせいか、色あせて見える。
かつて北野駅前に有った三晃堂書店の主人テンさんの母堂がこの花を表して、「おサルさんのお尻のような色」と言っていたが言いえて妙・・・特にこの時期の花はそれに近い。

一回りして戻ってくると、我が家の庭に一輪の花が咲いていた。
白い花びらの中心が赤い・・・宗旦槿である。
夏の茶花として愛でられ、特に千宗旦が好んだので名付けられた品種だそうだ。
実は、タカコサンが茶花として植えたものだが、この春剪定をして花芽も大胆に伐ってしまったので、咲くことはないだろうと思っていた。
近寄ってみると一輪だけでなく、下の方にもう一輪あった。
蕾もいくつかあるようで我が家の庭を華やかにしてくれそうだ。

槿の花は一日花で朝に開花して夕方にはしぼんでしまう。
韓国の国花でいろいろなものに意匠化されているそうでホテルの格付け、韓国軍の佐官の階級章、警察の階級章にも使われているそうだ。
我が国では秋の季語で芭蕉の句に「道のべの木槿は馬にくはれけり」がある。
一茶は「それがしも其の日ぐらしぞ花木槿」と詠んでいる。
木槿のわずか一日の栄の儚さに共鳴しているのかもしれない。

斎藤茂吉は「あらたま」の中で「雨はれて心すがしくなりにけり窓よりみゆる白木槿のはな」とうたっている。
ちょうど我が家でも窓越しに見える一輪がこの歌とピッタリである。








yodaさんの投稿 - 16:51:26 - - トラックバック()