2022年 7月の過去ログ

2022-07-14

好奇幸齢者の生活と異見・閉院

デジタル化








10時半のバスで北野方面に出かけて行った。
永年通っていた皮膚科のクリニックがいよいよ閉院することになったのだ。
医者は私よりも一歳年上であった(ちょうど誕生日が一日違いだった)。
30年間ぐらいの付き合いであったが、医者と患者の関係よりも本好きの友達だった。
北野駅前にあった本屋さんで店主を介しての出会いであった。
彼は自分が読んだ本で気に入ったものは取っておいてくれて、患者として診察に行った時に渡してくれた。
皮膚科の医者であったが漢方もやっていて、西洋医学では解決できないようなことをいろいろ相談に乗ってくれた。
一年に3〜4回の診察だったがお互日本の感想を述べあったりして通院するのが楽しみであった。

今回の閉院は年齢のこともあるようだが、一番大きな問題は診察をデジタル化しなければならなくなったことなのだそうだ。
御年83歳で確かにパソコンを駆使しながらの診察はきつい。
かたくなにデジタル化を拒んだようで、カルテは全て手書きでやっていた。
その分、患者と向き合って話をよく聞いてくれたのだ。
若い医者などはろくに患者と目を合わせようともせずにパソコンのキーを叩いて診察が終わってしまう。

いつもなら15分ほど待てば順番が来たのに、今日は1時間半ほど診察を待たされた。
待合室には座る場所がない程こんでいた・・・それもほとんどがお年寄りばかりであった。
12時を回った頃に順番が来たが、雑談はやめにして漢方の薬の処方箋をかいてもらった。
どうやらきちんと病状を聞いてくれる医者としてお年寄りには信頼されていたようである。
支払いを済ませて帰る時にもまだ診察に訪れる人が続いていた。
医院は閉院するけれど近くの病院に週に2度だけ午後から勤務するそうで・・・
「何かあったら来なよ」と言ってくれた。

時代の波とは言えなんとも寂しい限りである。
デジタルよりもアナログの方がずっと良い場合もあるのに・・・




yodaさんの投稿 - 16:44:18 - - トラックバック()