"物語・進めトンデモ探偵団"

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物語・進めトンデモ探偵団

成就感








4月末日の締め切りをなんとかクリアーして連休を迎えた。
実質、書き始めたのが3月末だった。
旧作をベースにしながら文庫向きの書き直しである。
出版社は角川書店でツバサ文庫というシリーズである。
小学校中・高学年から中学生を対象にしている。
読者のグレードを上げて、高学年向きにするというのも、編集者からの依頼であった。
旧作は原稿用紙で130枚ぐらいの作品だったが、文庫にするためにはその倍の分量も要求された。
ほとんど新しい作品を書くのと同じだった。
いや、なまじ旧作があるためにそれにとらわれて、身動きが取れなくなってしまったこともあった。
約一ヶ月の間、時々の休養も入れて、一日平均12枚ぐらいが限度だった。
この作品を仕上げる前には『読書感想文の書き方』が入って、3月末の締め切りで3週間ほどで書き上げた。

実は、2月初めに降った雪の雪掻きで肘を痛めてそれを抱えたままの2作品だったので、腱鞘炎が悪化の一途をたどった。
パソコンに向かい合う時間が一日大体6時間ぐらいはあった。
4月半ば頃には右腕がはれ上がって、絞る、ねじるなどの動作ができなくなっていた。
重いものを持ったり、何かを持ち上げて棚に載せたりすると激痛が走る。
それでもなんでも、締め切りは守らなければと、がんばった。

物書きとしての才能よりも『締め切りはまもる』という『律儀さ』だけが取り得なのだから・・・
30日にインターネットで書き上げたものをすぐに出版社に送った。
連休中に担当の編集者が読むことになっていた。
5月1日から5日まではパソコンはブログだけにとどめた。
『休腕日』としたのだが・・・一向に痛みは治まらない・
右腕が使えなくなったらこれからの生活はどうなるのだろうか・・・と不安になる。
そろそろ再開しようと思っている焼き物など夢のまた夢となってしまう。
様々な思いが駆け巡る・・・イライラの5日間でもあった。
送った作品を編集者がどのように読むかなのだ。
入学試験の結果を待つようなものだ。
そして、昨日の夕方、編集者から電話がかかってきた。
「前作よりもずっとおもしろくなりました。このまま組付けをして、挿絵を入れたいと思います。」
ほとんどクレームはつかなかった。
小さい直しはゲラの段階ですることになった。
万歳である・・・久々に事をやり遂げた成就感を味わった。
腕の痛みも心なしか和らいだような・・・

次回作のスタンバイのために今日は整体に行ってきた。




yodaさんの投稿 - 18:14:04 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
コメント

よっちゃんさんの投稿:

お疲れさまでした。
角川の担当者Sさんは、まれに見る優秀な編集者です。熱くて冷静なんですよね。一発でオーケーが出たんですか! すばらしい。
Sさんは、毎日新聞の5月2日の朝刊、「読む遊ぶ」というコラムで書いていますので、ぜひご覧ください。
2010-05-07 18:33:28

yodaさんの投稿:

コラムは読みました。
実践的で大変おもしろかったです。
これからも楽しみにしています。
2010-05-07 21:12:25
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