"桑都だより 冬あらし"

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桑都だより 冬あらし

息子一家。
進路。
孫塾。


 このごろ番犬として役目を忘れてしまっているハナがめずらしく吼えた。誰かが来たらしい。時計は午前八時である。よもやまさか、息子の一家が到着したようだ。まだ、顔も洗っていないし朝食も済ませていない。来る事は分かっていたけれどこんなに早いとは・・一家7人で息子が単身赴任のため借りている鶯谷の1Kのアパートに泊まるのだと言う(子どもと嫁は岐阜に住んでいる)。その途中に寄ったのだ。一泊して東京見物をするのだそうだ。上野、秋葉原、浅草界隈のお正月の雰囲気を子ども達に体験させるのだそうだ。それにしてもすごい。蒲団を積み込んで車はギュウギュウである。中学三年を頭にイツオサンの大好きな三年生の双子シンちゃんソウちゃんまでの5人兄弟と息子夫婦の7人。まさに台風到来。ハナだってびっくりするよな。
 でも、いいなぁ・・夕食は回るおすし屋さんに行くのかな。それとも、焼肉。あんがいラーメン・餃子なんてことになるのかな。タカコサンが年齢に合わせたお年玉のほかに夕食代って言って、なにがしか渡していたけれど。
 夜は兄弟が片寄せあってギュウギュウになって眠る。どんな豪華なホテルに泊まるよりも楽しい夢を見るに違いない。こんな旅行が出来るのも今しかないかもしれない。

 それにしても、長男は中三で今年の春は進学である。
『進路は』と聞いたら、『高専』を希望しているとのこと。8月まで部活でサッカーをやっていて塾にも行かず自力の勉強で身の丈にあったところを受験するらしい。残りの冬休みは弟たちよりも早く帰って勉強する。結果はどうあれ自分で納得がいく方向をえらんでいくのだ。夏の初めに父親が転職して結構長男としての責任を負わされたようだが、今日会ってみて身も心も一回り成長したようだ。父親の大きな背中を見ていたに違いない。

 さて、孫塾のシンちゃんソウちゃん。『成績は』などとつまらぬことを聞いてしまったが、『図工は二重丸』だそうだ。でも、神社のお参りの仕方はチャンと覚えていた。
 それでいいのだ。男は作法で生きる。正しい作法さえ覚えていれば道は誤らない。

 10時、台風はすぎ去っていった。



 
yodaさんの投稿 - 17:47:13 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
コメント

tenさんの投稿:

色は匂へど、散りぬるを、我が世誰ぞ、常ならむ。
有為の奥山、今日超えて、浅き夢見じ、酔ひもせじ。
          伊呂波歌より

毎年、正月になると、伊呂波歌を口ずさむ。
有為の奥山を今日にでも超えて無為の場処へ行きたいと願うのです。
が、
毎年、若水で顔を洗う時までしかこの決意はもちません。お屠蘇をいただく頃になると夢また夢の深き酔ひ。我ながら情けないこと限りなし。
今年は何十年ぶりかに元旦と二日を休ませていただきました。
子どもはもちろん大人も含めて家族の新たな一面に出会うことができました。
それにしても家族とは不思議なものです。
今年は歳相応に少しづつ休みながら、家族を通して、自らを知ることを始めてみたいと愚考しています。

今年もまた先生の言葉の息吹を心待ちにする毎日が始まりました。
大きく深く息をすって、先生の言葉の肌理を味わって行きたいと願っています。
本年もこころよりよろしくお願い致します。
2006-01-03 13:47:10
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