"モノ語り・腕時計"

11 / 20

モノ語り・腕時計

時計屋の娘







18日(月)PM9時よりTBSテレビで「時計屋の娘」というドラマがあった。
主演は国村隼という渋い中年過ぎた俳優とお騒がせ女優の沢尻エリカであった。
沢尻は「別に」ということばをはいてバッシングにあい、生意気女優のレッテルを貼られたようだ。
一時期「エリカ様」などと持ち上げられたこともあったが、ここに来て角が取れたのか、映画やテレビに出るようになった。
実は私は彼女のファンであった・・・デビュー作(?)の「パッチョギ」を見て魅せられてしまったのだ。
この映画は井筒監督の青春映画で、京都の朝鮮人学校の高校生達を描いていた。
沢尻はヒロインを演じ、学校の制服である白と黒のチマチョゴリを着ていた。
その姿の初々しいこと・・・劇中でフルートを吹いていたがその立ち姿も清楚であった。
当時、日本の高校生達のだらしない格好を見慣れていたので、上が白で下が黒の民族衣装が新鮮に映ったのだ。
それから沢尻に注目していたのだが、「別に」というふてぶてしい態度だけがクローズアップされて残念に思っていた。
けれど、いつの日にかまたカムバックしてくるだろうと期待をかけていた。

件のドラマはTBSの芸術祭参加作品と銘打っていたので、久々に期待をもってチャンネルを回した。
ドラマはシャッターがしまっている店が多い商店街の一角の小さな時計屋が舞台となっていて、時計屋の主人を演じるのが国村隼なのだ。
彼は昔は時計修理の名人と呼ばれ、デパートに勤めていたが、今は電池交換の客しか訪れないような時計屋のやもめ暮らしの偏屈な主人だ。
けれど、そこに訳のありそうな女性が訪ねてきて母の形見の腕時計の修繕を頼む。
この女性を演じるのが沢尻である。
この時計は「ロンジン」というスイスのメーカーのものだ。
2年前の東北の津波にあって中は錆びていて動かない・・・けれど時計屋はこの時計を見たことを思い出す。自分がかって愛した女性に贈ったものだ。依頼主は、彼女の娘で時計屋が自分の父親かもしれないと言い出す。

ドラマはそこから大きく展開していくのだが・・・私の興味はこの「ロンジン」の方に向かっていった。
私も「ロンジン」を持っているのだ。それも父の形見である。
確かどこかの引き出しの中にあったはずである。
父は時計が好きでオメガ、ナルダン、ローレックスなどのスイスの時計をいくつか持っていて、そのうちの一つがロンジン。
ロンジンは芥川賞や直木賞の副賞として授与されることで有名だ。(懐中時計だが)
ドラマの中ではそのロンジンは動くものであれば500万円もするという。
それを見て、欲が動き、さっそく父のロンジンを探した所、引き出しの奥から出てきた。
文字盤は濃いブルーで手巻きである。
ねじを巻くとまだ動くではないか。
残念ながら目立たないけれど硝子盤に小さなヒビが入っていた。
もちろん、ナントカ鑑定団に出すような代物ではないと思うが、しばらく使ってみようと思う。
今日一日腕につけていたが・・・ほとんど狂いもなく時を刻む。

もしかして・・・・ケチな父がそんな高価なものを買うわけないよな。

yodaさんの投稿 - 18:04:06 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
コメント
コメントはありません
コメントを追加
このアイテムは閲覧専用です。コメントの投稿、投票はできません。
トラックバック