"故郷の空・パスポート"

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故郷の空・パスポート

訂正






フキ伯母さんがパスポートを紛失した件に付いて事実と違うとタカコサンに指摘された。
伯母さんはペルーと日本の往復のチケットを買っていて、ペルーへの帰国の日を決めておいたようだ。
けれど、きちんと帰国の便を確認せぬままにその日を迎えて、いざ出国手続きをするという段になって飛行機の座席が確保されていなかったわけだ。
今から40年も前の話なので定かではないが、伯母さんはチャンと帰国しようとしていたのだ。
勿論、日本での生活にも魅力を感じていただろうが、日が経つにつれて自分の居場所はすでにないことに気がついていたに違いない。
正直言って周りの者達はその無頓着さに振り回されていたのは確かである。
私にしても身内であるだけに母や綱枝叔母の苛立ちがわかった。
父や利通叔父は肉親が故にナントカしてあげたいと思ってもすでに老境に入っていたので口先だけで実行力はなく実際には何もしてあげられなかったのだ。
フキ伯母の日本に帰ってきた目的はなんだったのか・・・はっきりしていたのは、連れ合いさんに会うことは全く考えていなかったようだ。
タカコサンは第三者なので冷静にことの成り行きを見ていたのでフキ伯母の気持ちも母達の気持ちも理解していたようだが、やはりペルーにしか伯母の居場所はないことは分っていたようである。
私も父がフキ伯母を迎えた父の年を越えていることに気がついた。
大きな戦争を体験して時代に翻弄された人達のことが、なにかドラマでも見ているように思い返されるのだ。
さて、伯母をめぐる話はこのくらいで留めておこう。

昨日は一日がかりで作品展の準備をした。
会場に並べる作品の選定と箱詰めをした。
作品の総数は数えなかったけれどダンボールで7箱分あった。
おそらく大小取り合わせて300ぐらいはアルに違いない。
体力が落ちた分だけ大きなものはないが、生活に密着したものを作った。
特に自分が使って便利だったものを作っている。
気に入っているのは小さな一輪挿しである。
野の花を挿すと俄然映える・・・今の時期だとドクダミの花が合う。
においに辟易するが梅雨入りを感じさせてくれる。

夜、本屋さんから電話が入り「祈りの島・天草紀行」ができあがった・・・
5冊だけ届けてくれた。
良い出来上がりであった・・・予想を超えた一冊となった。
yodaさんの投稿 - 17:34:31 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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