"かたくら通信・雨のスタジアム"

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かたくら通信・雨のスタジアム

壮行会






昨日のネットではAKB総選挙関係のニュースがいくつも載っていた。
そして、今日は大島優子がAKBを卒業するとかで小雨が降る中、同じ味の素スタジアムに7万人もの人が集まったというニュースが載っている。
おそらく2日続けて参加した人もいたに違いないが、そのエネルギーに驚くばかりだ。
まず思うのは、風邪を引かなければいいが・・・これは老婆心だが、そして、日本は本当に平和な国だと思う。
多くの若者達が一人の女性を見送るために雨のスタジアムに7万人も集まるのだから・・・

雨のスタジアムといえば、今から71年前の10月21日神宮外苑に多くの大学生たちが集まった。
学徒出陣のための壮行会で関東近県の学生達が集められたそうだ。
学生服に学帽を被り銃を肩に担いで雨の中を隊列を組んで行進した。
それまでは大学生達は徴兵が猶予されていたがいよいよ戦局は敗色が濃くなって、学生たちにも動員令が下ったのだ。
私は当時は2歳だったのでそのシーンをリアルタイムで見たわけではないが、後に映像で何度も見ている。
雨をものともせず軍靴をひびかせて雄雄しく行進していく。
スタンドでは多くの女子学生たちが見送っていた。
おそらく、見送る人達の中には恋人関係の人もいて、これが今生の別れとなった人もいたであろう。
以前、教科書の編纂でお世話になった成尾先生という方は当時、東大の学生でこの行進の中にいたそうだ。
この後訓練を受けて、中国の戦線に送られたが多くの友が帰らぬ人となった。

奇しくも神宮外苑には見送る人、見送られる人で7万余の若者達が集まったのだそうだ。
一昨日の総選挙なるものを見ていた時にこの壮行会のことが頭をよぎった。
同じように雨にうたれても・・・今の若者達の平和も恒久的なものではないのだ。
世の中の動きを見ていると次から次へと新しく法律が改正されて、69年間続いてきた平和も危うくなっていくような気がしてならない。
これまで続いてきた平和は解釈の変化はともあれ、憲法が守られてきたからだと思う。
それが時の為政者の都合の良いような解釈がまかり通るようになり平和憲法までも改正が視野に入ってきている。
二度と若者たちを戦場に送るようなことがあってはならない。

雨の味の素スタジアムの学徒出陣壮行会などが開かれないように祈るばかり。


yodaさんの投稿 - 19:10:08 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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