"かたくら通信・仕事展"

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かたくら通信・仕事展

元気





昨日は午後からタカカコサンとめずらしい展覧会に行ってきた。
会場は八王子駅前の東急スクエアの11階にある学園都市センターギャラリーであった。
『八王子の宮大工小町家と番匠・小町和義の仕事展』
小町和義さんは八ヶ岳の家と今住む我が家の設計をしてくれた人だ。
28年前に縁あってお付き合いをいただき今に至っている。
小町さんは八王子の宮大工の系譜を継ぐ人で、6代目にあたり建築家として名を馳せている。
1927年生まれ御年、90歳でいまだ現役で活躍を続けている。
その仕事は、寺院、神社、山車、神輿、茶室、公共施設、美術館そして一般住宅も手掛けていてこれまでに300以上の建築物の設計管理をしている。
近隣でいえば高尾山不動院本堂をはじめとして八王子市、多摩市、町田市などのお寺の建立をいくつも手掛けていて、特に町田市の孝養寺本堂及び庫裏は奈良の法隆寺宮大工で薬師寺の再建を指揮した西岡常一棟梁が小町さんの図面で建築した。
神社では多摩市の白山神社、日野市の若宮神社などなど。美術館では島根県の津和野にある安野光雅美術館、画家である安野さんの作品とそのアトリエや昔の小学校、プラネタリュウムを併設した珍しい美術館である。
小町さんが得意としているのは数寄屋建築で特にお茶室の名手で幾多の茶室を手掛けている。
一般住宅は「地域の自然環境と調和し邪魔せず、その中に人の暮らしがある」事をコンセプトにして「道行く人が知らずに通り過ぎて、それでいてどこを見ても神経が行き届いている家」を心がけているのだそうである。

私が小町さんに設計を依頼したのは八ヶ岳の山の家で350坪の敷地に住まいと工房の2棟設計・監理してもらったのだ。
きっかけはわが住宅地に在った「かたくら書店」のご主人が小町さんと知り合いで彼も長野県の川上村に山荘を建てるというので紹介してもらった。
お会いしてその人柄と考え方に共鳴して否も応もなくお願いすることにした。
竣工したのは1990年10月だった。
主に4月から12月までの期間に使う山荘なのだが、その住み心地は十分に満足いくもので、27年経った今でも飽きる事がない。
年経るごとに建物が自然の中に溶け込んでいくようで木立にすっぽりと囲まれた素敵な空間となっている。
そこで、八王子の家が20余年たった時に建て替えを決心して小町さんにお願いする事にしたのだ。
住み心地のことももちろんあるがタカコサンが生涯をかけて出来るお茶室が欲しいという事で家の一隅に付設してもらったのだ。
八王子の家は今年で19年が経つが日日生活をするとなると100%満足とはいかないけれどいろいろな所に神経が行き届いていることは間違いないようである。
展覧会はおもにパネルによって小町さんの仕事の全貌を紹介していたが、我が山荘も展示物の中に在り写真と家の模型があった。
今も現役で車も運転して(ちょっと心配であるが)最近はフェイスブックも始めて私と友達になっている。

恐るべし90歳である。



yodaさんの投稿 - 19:10:33 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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