"かたくら通信・さいのね便り"

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かたくら通信・さいのね便り

異物排除






千葉の一宮町で営農している教え子のT君の農園から野菜と一緒に12月の「さいのね便りが」届いた。
彼の農園は「さいのね畑」といい、何度も我がブログには書いているけれど、季節に合ったいろいろな野菜を有機農法で作り定期で顧客に宅配をしている。
我が家では月に2回のコースで作物を送ってもらっているが、野菜のほかに平飼いしている鶏の新鮮な卵も入っていて、いつも玉手箱を開けるような楽しみがある。
そして、月初めに夫婦で交代で便りを寄せていてそれも楽しみの一つになっている。
今月は奥さんが文章を書いていたが、飼っている鶏に付いてちょっと衝撃的な事が記してあったので紹介しておきたい。

彼の飼っている鶏は年に2回業者からヒヨコを仕入れて育てて鶏舎の中で自由にさせる平飼いで卵を取っているのだそうだ。
しかし、鶏は何年も卵を産み続けるわけではなく、大体1年半ぐらいで産まなくなるのでそれらは食肉業者に卸すのだそうだ。
けれど中に何羽かは生き残るものもいるのだそうだ。
そんな生き残った鶏についての話であった、

『9月12日にやって来た104羽の鶏たちは殆ど減らずに育ちました。とても元気です。(中略)ある日、前回の生き残り、身体がふたまわり程大きな2羽をこの中に混ぜたところいつもと違うよくない空気となりました。バサバサともめている動きと声,体が大きいから、ちびをいじめている思い、すでに卵を産んでいる方の、大人の鶏舎に移しました。すると、あっという間に20羽ぐらいがとり囲み凄い勢いで威嚇し突っつき、集団リンチです。人間の私も恐怖を感じる攻撃的な声と悲鳴。あわてて救出。仕方なく元のチビ達の鶏舎に戻したのですが、よく見るとこちらでもこの2羽がやられている。あれれ、てっきり大きい方が小さい方をやっていると思い込んでいましたが、その逆でした。先入観。集団は異物を排除するのでしょうか。結局この2羽は、どちらにもなじめず一時的に避難させていましたが、幸運なことに夏に3か月研修に来てくださったNさんがお庭で飼ってくれることになりました。養鶏の中に人間の縮図を感じることはよくありましたが、限られたスペースの中で、他者と関わりを持ちながら生活する鶏たちにまさに教室の中の学生たちだと、最近思います。(後略)』

この文章を読みながら先日書いた、酔っぱらいの喧嘩の事を思い出した。
鶏舎を相撲界と置き換えれば、まさにその関係が酷似してくるではないか。
異物は排除してしまおうとする論理の様なものが鶏のような社会にも起こるのだから人間に起こっても不思議はないのかもしれない。

しかし、人間には理性とか道徳とかがあるハズなのだが、酒を飲んで酔っ払うとそれらは吹き飛んで動物の本能に立ち返ってしまうのかもしれないな・・・

yodaさんの投稿 - 15:17:48 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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