"遠近両用図書室・幼児絵本"

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遠近両用図書室・幼児絵本

あなのなか






モモちゃんが来てくれる楽しみは絵本を読んであげて、その反応を見る事だ。
3歳ぐらいの子どもにふさわしいと思うような本を用意しておいて読む。
と言っても、実はまだオジイチャン先生は読んではあげていないのだ・・・・モモちゃんとの間の絆はまだ細いので何となく気恥しい。
用意しておいた本はママさんがその場で読んであげてそれを観察している。
もちろん持って帰ってもらって、その後の反応も聞かせてもらう。
マァ絵本のモニターをやってもらっているようなものである。
聞くところによると、拙著の「山の家のロッキー」がお気に入りだそうである。
読者対象は中学年ぐらいの児童なのだが私の経験からいうと1・2年生ぐらいでも理解できることは分かっている。
けれど3歳の幼児が理解できるのかどうか・・・ママさんによると、きちんと読んであげているわけではなくて。とばし読みだそうだが・・・

今回用意しておいた本は「あなのなか」(森あさ子 文・絵 岩崎書店)
この絵本の作者は初めての出会いであった。
あなを舞台にした作品には谷川俊太郎の「あな」という名作がある。
私の好きな作品で「もぐもぐトンネル」というモグラを主人公にした作品もある。

あらすじはモンスターのような真っ黒な生き物があなの中を探検していく。
まず出会うのがアリさんそしてミミズさん、ハサミムシさん,まるくなって昼寝しているダンゴムシさん。
リズミカルな「ずんずんずんずんあなのなか」というぶんしょうでお話は進んでいく。
絵は真っ黒な地面の中にカラフルなトンネルが描かれ虫たちもカラフルである。
そしてダンゴムシの次のページは見開き一杯の真っ黒画面に目玉が二つこちらを向いていて「おや きょろきょろ」ここで場面転換となる起承転結の転である。
次のページに出てくるのは二匹のモグラ・・・・結は地上に出てきてまぶしいお日様。

文章の王道である起承転結とリズミカルな文章を繰り返しながら物語が高まっていく。
すっかり2歳9ヶ月のモモちゃんの心をとらえたようである。

この絵本のほかにねずみ君シリーズの一つ「ねずみくんのクリスます」(上野紀子・作 ポプラ社刊)を読んだが、モモちゃんにはまだ少し早かったようで可愛らしい動物たちの絵に興味を示したが、「あなのなか」の繰り返す面白さにはかなわなかったようだ。

この次に会った時にはオジイチャン先生は恥ずかしがらずに読み聞かせをしてあげようと思う。それも、「ちびくろさんぼ」を試してみたいと思っている。


yodaさんの投稿 - 20:56:38 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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