"なごみ食堂・鬼平・小兵衛・梅安"

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なごみ食堂・鬼平・小兵衛・梅安

大根






鬼平と小兵衛と梅安は多少のずれはあるけれどほぼ同時代の人という設定になっている。
共通するのはいずれも食に関してのこだわりがあってそれぞれの立場での食通ぶりを池波は書き分けている。
まずは鬼平であるが「五鉄」という軍鶏鍋屋での場面が多く出てくる。
さすが盗賊改めの長官であるから自ら料理はしないけれど配下に料理の名人がいる。
村松忠之進という同心で、通称「猫どの」・・・・実は彼は小説の中では与力であってほとんど活躍はない。
それが中村吉右衛門演じるテレビのシリーズで同心として登場して食通として料理をする。実はテレビのためのキャラクターとして脚本家が登場させたのだそうだ。
鬼平に出てくる料理は当時の武家の料理であろうか・・・・再現してみたくなるようなものはあまりない。

秋山小兵衛は市井の剣客という設定であるから日常の庶民的な料理から料亭で供するような料理まで幅広く描かれている。
特に小兵衛が足しげく通う舟宿「不二楼」には長次という専属の料理人がいて季節の素材に合わせていろいろな料理を供している。
これらの料理のレシピを1冊にまとめた「剣客商売 包丁ごよみ」(新潮社)が上梓されている。この本の監修は当時池波が定宿としていた山の上ホテルの料理長近藤文夫が料理を再現している。
この本を見て作ろうと思えば出来ないことはないだろうが、甲州の山猿の舌ではやはり再現は難しいようである。

梅安の料理はごく庶民的で当時の庶民が食べていたであろう料理ばかりである。
もしかすると、池波はこの小説に出てくる料理が一番好きだったのではないだろうか。
その中でも大根を使ったシンプルな料理が幾つか出てきている。
大根を千切りにしてシンプルに味噌汁の中に入れて卵を落とす。
私が再現してみて一番美味しかったのは大根の千切りをだしと合わせて少し味噌を溶き、それにアサリのむき身を合わせ七味で食べる。残って汁にご飯を入れて雑炊にする・・・

今の時期は大根が旬である。
今夜の夕飯のおかずは大根料理とするか・・・・ちょっとコッテリと豚バラと大根を炊き合わせてみようと思う。
味付けを現代でないと有りえないコーラ煮で、コーラと醬油で煮て黒砂糖を少々加える。
大根は乱切りにして下ゆでして豚バラ肉のコーラ煮と炊き合わせる。
その際に茹卵を殻を取り一緒に煮ても美味しくなる。

yodaさんの投稿 - 17:05:29 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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