"東京G散歩-銀座風物詩"

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東京G散歩-銀座風物詩

救世軍






現職の頃、冬休みになると浅草方面や銀座界隈に出かけたものだ。
浅草方面は浅草寺にお参りしてから合羽橋の道具屋街が好きで、厨房の道具を見て歩いたものである。
目的はいろいろな器を見て作品の参考にしたり、台所道具を焼物の道具として使うために見て歩いたのだ。
たとえば、真鍮で出来た野菜の型抜きなどは結構買い集めた。
粘土の板を抜いて、箸置きにしたり、時にペンダントを作ったりした。
またヘラの類が轆轤を回す時の鏝として使えることもある。
師走では商店や食堂などに飾るいろいろな縁起物を見て歩くのも楽しかった。
特に干支にちなんだものが店頭に並ぶのもこの時期だった。

銀座方面でシロタ画廊により、それから日本で一番地価の高いという鳩居堂に行って季節にちなんだ絵葉書を買うのが楽しみだった。
版画風で手作り感があり額などに入れると季節感のある飾りとなるのだ。
そして必ず出会うのが救世軍の社会鍋で、私にとってはこの季節ならではの風物詩だ。
紺色の軍服のようないでたちで,軍帽をかぶり、肩章も付いていて、どうやらそれで階級が分かるようだ。
男女のペアで女性も同じ色の制服を着ていてそれなりに格好が良い。
彼等は大きな鉄鍋を据えて、その脇で讃美歌をラッパで吹いて道行く人に募金を請う。
今回の銀座行きでも地下鉄銀座線の4丁目出口にあたりでペアに会った。
私にとっては銀座の光景の中に溶け込んでいるように思えるが、人々は無関心のようだが足を止めて見ているのは中国人の家族連れのような人達だけだった。

その情景を今年ライン友達となったモモちゃんのママに伝えた所、若いママさんは「救世軍」なるモノを知らなかった。
もし実際に観ても何をする人か分からないと思う。
キリスト教布教の団体でイギリスが発祥で日本にもその活動が入ってきたのだ。
特徴としては組織が軍隊のように階級があり、一兵士から大将までいるのだそうだ。
現在日本ではその活動をしている人は1300人ほどであるという。
主に歳末に街頭に出ての募金活動は有名で募金を受ける器を社会鍋と言うのだ
今年出会った救世軍のラッパ奏者は讃美歌ではなく「野バラ」を吹いていた。

道行く人の脚を停めさせる効果があったかどうか分からないが、私は何となく口ずさみほっこりとした気持ちになった。

yodaさんの投稿 - 21:21:46 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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