"季節だより花だより・大島桜"

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季節だより花だより・大島桜

西行法師







1週間ほど前から右の足首の辺りが痛み始めて、かかりつけの整体に行ってきたが、骨関係の異常ではない事だけは分かった。
湿布薬を貰ってなるべく歩かないようにして養生して、ようやっと昨日あたりから散歩に出られるような状態となった。
どうやら過体重が踵にかかって、アキレス腱を痛めたようだ。
けれど、これ以上、家にばかりいると歩くことが億劫になり益々過体重の悪循環となりそうなので、ショートコースの散歩に出かけた。

お目当てはソメイヨシノが散ってから咲く、大島桜である。
家から100メートルほど歩いた所に一抱えほどの樹が二本有り、毎年楽しみにしている。
足を痛めた頃にはまだ2分咲きぐらいだったが、この1週間の間に満開を過ぎて散り始めていた。
それでも、十分にその美しさを見る事が出来て幸せな気持ちになった。
花の色はソメイヨシノよりも淡く桃色よりも白に近い。
満開と同時に、薄緑の若葉をつけるのもアクセントとなって愛らしい。
大島桜はソメイヨシノの親に当たると聞いた事があったが、もしかしその桃の色を子にあげてしまったのかも知れないと思った。

毎年この花を見るたびに思うのは、西行法師の歌である。

願わくば 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃

如月の望月の頃とは旧暦の2月15日頃のことであるが、今の暦に直すとちょうど3月の終わりから4月の初めの頃のことだそうだ。
西行の観た桜は勿論ソメイヨシノではないはずである。
いずれにしろ、春爛漫の花の下でその生を閉じたいとは・・・なんとなくこの年まで生きているとその心境が分かる。
西行は願いどおり建久元年(1190年)2月16日にその生を閉じたそうである。
そしてその日は釈迦が入滅した日でもあり出家している者にとっては理想的な日である。
享年73歳という事であるが…我が身はすでにそれよりも4年も多く生きている。
花の下でとはいかないまでも、終の棲家のあるこの地でピンコロと逝きたいものである。
誰かにこの住宅地の近くにピンコロ地蔵なるモノがあると聞いた事があるが、調べてお参りしておくかなぁ・・・ 

「物語・8月15日の卵」の連載は区切りのよいところで時々このような形でお休みを入れたいと思っています。




yodaさんの投稿 - 15:22:43 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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