"東京G散歩・世田谷代田橋"

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東京G散歩・世田谷代田橋

環状7号線






35年前に日野の小学校で教えたHさん宅にタカコサンと招待された。
彼女は5年生の時に一年間だけ受け持った人だがその後もご縁が続いている。
高校を卒業後、北海道大学に進学して卒業後は生保の会社に就職して総合職として頑張ってきた。
女性にして40代後半で課長職に着き今は資金運用の課で活躍しているそうだ。
昨年、将来を見据えて、マンションを買い、そのお披露目をかねての招待だ。
場所は地下鉄丸の内線の方南町の駅の近くとの事で、私たちは京王線利用なので代田橋からくるのがよかろうと駅まで迎えに来てもらった。
代田橋の駅は通称環7、東京環状7号線に沿った所にある。
実はこの駅には深い思い出があるのだ。

今から49年前、結婚して間もない頃、この駅を通勤に使っていたのだ。
当時は大学を卒業して4年目となるところで、それまで勤めていた西多摩郡秋多町東秋留小学校から転勤で世田谷区立若林小学校に移った。
結婚して住まいを調布市の染地と言うところにあった東京都住宅供給公社の高層住宅の8階に定めた。
ここから若林小学校までのルートはバスで調布駅まで出て、それから京王線で代田橋まで行き、後は環7沿いの歩道を20分程歩くのだ。
それまでは純農村に近い小学校であったが、世田谷などと言う高級住宅をイメージさせるような小学校への転勤で不安を抱えていた。
実際には案ずるほどの事もなく、若林という地区は下町的な雰囲気があるところで子ども達とも親たちともすぐになじむことができた。
けれど、代田橋から歩いて若林までの間は環7を走る自動車の排気ガスがすごく、環7喘息などと言う公害病も発生して子ども達の中にも苦しんでいる子がいた。
当時はまだ排ガス規制もなくて、幹線道路だけにおびただしい車が昼夜を問わず走り、排ガスの発生も半端ではなかった。
例えば洗濯物を外に干して置くと、乾く頃に白いものは灰色となる。
私自身の体験では1ヶ月ほど経って気が付いたのだが・・・鼻毛が伸びるのが早いという事であった。
子どもは目ざといので直ぐに注意をしてくれたのだが1週間もするとまた伸びてくるのだ。
実は鼻毛がフィルターの役目をして排気ガスをふせいでくれていたのだ。
代田橋の駅の利用は半年ほどで終わりにした。自動車の免許を取って、車通勤に替えたのだった。
実に、代田橋の駅に降りたったのは49年ぶりという事になる。
駅の周りの猥雑な感じは昔のままのようであった。




yodaさんの投稿 - 17:18:10 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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