"東京G散歩・方南町"

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東京G散歩・方南町

おもてなし







Hさんのマンションは代田橋の駅からバスで2停留所目の釜寺で、昨年新築されたのだそうである。
外観はごく普通の今風の建物であるが、まずは玄関を入るには二重のセキュリティーがあり、不審者は入れないようになっていた。
玄関を入ってすぐの所にロビーがあり、そのしつらえはホテルのラウンジのようだ。
豪華な革張りのソファーが置いてあり、周囲の棚には本が並んでいて、その本が何故か洋書ばかりなのだ。
彼女の部屋は6階で南西の角部屋であった。
玄関のスペースはゆったりとしていて、右側に二部屋在って寝室とゲストルームであるらしい。
廊下を挟んで左側はトイレ、洗濯場、バスルームとなっている。
廊下の取っ付きがリビングダイニングで当初はリビングの所に一部屋分あったがそれをリビングにしてしまい広く取ってしまったのだそうだ。
南側は大きなガラス戸になっていて、ベランダに出られる。
そして南側の外には落葉樹と思われる大樹がそびえたっていて夏は木陰となり涼しく冬は葉が落ちて日差しが家に入るようになっている。
西側の窓からは晴れた日には遠く冨士山も見えるようだ。

お招きに預かり心尽くしの手料理でもてなしてもらった。
普段はほとんど料理はしないのだそうだが私の為に塩分ひかえめにしてくれた。
大変居心地が良くて、ついつい長居をして辞したのが4時頃になった。
さて、帰りだが、ちょうど良いバスがなくて、いろいろルートを検索した結果渋谷行きのバスが京王線笹塚駅前に停まることが分った。
と、笹塚も私の思い出の地である・・・3年目の浪人の時に予備校に通うために1年間住んだのだ。
笹塚駅前はすぐ甲州街道で、街道を渡るとすぐに北に向けた道路があって、10号通りと言った。
ここは両側に商店が並び格安で何でもそろった。
そしてその通りを北進するとやがて水道道路に出てそこを右折すると富士見高校と言う中高一貫の女子高があり、その隣が渋谷区立の笹塚中学だった。
そして私の下宿は中学の東隣で明治大学の学生が多く下宿していた。
親元を離れてののびのびと生活した一年だった。
ろくに勉強もしないで、映画を観たり、パチンコ屋に入りびたったり、何の保証もないのに2学期の後半には予備校にもいかなくなった。
我が青春の無頼の日々を過ごした思い出の地なのだ。
笹塚の駅前に降り立ったのは実に55年ぶりである。

yodaさんの投稿 - 16:51:51 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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