"学びの窓・研修"

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学びの窓・研修

良く学びよく遊べ








今から20年前に日野市のM小に新任教師として赴任してきたFさんが我が家に訪ねてきてくれた。
彼女は関西方面の国立大学の教育学部を卒業して東京都の採用試験に受かりご縁があってM小に赴任した。
当時は全国的には教師の就職の氷河時代で、地元での採用がほとんど無かったようだ。
勤務校では担任教師としてではなく、理科専科としての採用だった。
私は当時M小で図工専科として勤めていたので、同じ専科としての立場から面倒を見るように仰せつかった。
ちょうど、年齢的には親子ほどの隔たりだったので、お互いに戸惑いはあったけれど、一年間教師としてのイロハを教えてあげる事になったのだ。
最初は異星人と付き合っているような感覚で、なだめたりすかしたり、時には怒鳴りつけたり。彼女は悔しくて泣きだしたこともあったようだ。
それでも何でも一年間頑張って半人前ぐらいの教師になったところで、学級担任となって5年生を受け持つようになった。

私はM小が現役としての最後の学校でFさんのクラスを借りて教師としての最後の授業をさせてもらった。
それからFさんは4年ほどM小に居て、中野区の小学校に転任になり、そこで4年ほどいて区切りのよい所で故郷のO県の小学校へと転任していった。
そして、O県で10年が過ぎて今や中堅の教師として活躍しているようで、研修などで上京してくると必ず連絡をしてきて、一年に一回は会うようにしている。
私にとっては教え子の一人のようなもので、タカコサンのお茶の教室にも通っていたことがあって、私たち夫婦にとっては娘のような存在となっているのだ。

彼女が立派なのは20年経っても初心を忘れずに自分のスキルを磨くために積極的に上京してきて官民問わず、自分にプラスになる勉強を欠かさない事だ。
今回の上京は冬休みになったので民間の教育団体が主催している能力をコーチングと言う教え方で高めるための講座に参加したのだそうだ。
勿論、自費で旅費と参加費を払い一日学んでその帰りに我が家に寄ったという訳だ。
今夜は渋谷のホテルに泊まって、都会のイルミネーションを見て、明日はなぜか早朝に明治神宮に参拝して、その後、上野の西洋美術館で友達と会ってルーベンス展を観る。

彼女は東京で教員をしている時よりも郷里に帰ってからの方がよく学び、よく遊んでいるようである。
どうやら話を聞いていると、地方の教師生活にゆとりがありそうである。
明日の最後は暗く成る頃を見計らってお台場に行って、今夜と同じようにイルミネーションを見てから新幹線で帰るのだそうだ。
乙女を忘れていないようである。


yodaさんの投稿 - 20:02:05 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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