"学びの窓・けじめ"

02 / 09

学びの窓・けじめ

牢名主






昨日の読書感想文コンクール表彰式への出席は自分の中での一つの区切りとしたかった。
実は昨年の9月、11月の2回の入院手術で気力・体力ともに衰えを感じた。
そして今まで普通にやってきたことに自信を無くし身を引くことを考えた。
今年の読書感想文コンクールへの係わりも辞退することにしたのだ。
多少の未練がない訳ではなかったけれど電車を乗り継いで都心まで出かけて行くことに不安を感じたのだ。
そして、事実、昨日と一昨日とコミュニティーのはちバスでの失敗を考えると自分の決心は正しかったのではないかと思った。
それでも、がんばって駅まで歩いて京王線、地下鉄丸の内線それから会場までのコンコースを迷わずたどって会場までたどり着けてちょっと自信のようなものが戻ってきた。

会場に着くと見知った顔が出迎えてくれた。
一年ぶりの再会だが40年以上の付き合いの人もいて一年間の時間など直ぐに飛び越えてしまった。
そして今回は皇太子殿下ご夫妻が臨席されると言うので警備は厳しく胸にプレートを付けていないと会場に入ることは出来ない。
渡されたプレートには来賓と印刷されていた・・・昨年までは主催者側の名前入りのプレートだったのでここで今までの係わりと変わったのだと実感した。

会場に入ると昨年まで隣の席で仕事をした児童文学作家のKさんが居たのでその隣に座わらせてもらった。
皇太子ご夫妻の玉座から5メートルぐらい離れたところだったが、御尊顔を拝することが出来る席であった。
Kさんは顔を見るなり心底安心したという風に
「心配したよ、立てなくなって寝込んでいるのかと思った。メールしようと思ったけれど、なんだかそれもはばかられてね・・・会えて本当によかった」
Kさんとは感想文コンクールの仕事以前からの知り合いだ。教科書の編集をしている頃の仲間で彼は大学をでたばかりで私とは10歳ほど離れた新進の作家だったのだ。
それから教科書の仕事から身を引いて関係は途絶えたがこの感想文の仕事で再会できた。
「ヨダさんのような声の大きい牢名主がいないと寂しいよ・・・」と言った。
どこを取って牢名主に例えたのかは分からないが、おそらくずっと古くからこの仕事にかかわってきたからに違いない。
表彰式が始まるまで20分程あったが何人もの人が会いに来てくれた。
まだまだ私の存在は過去の人でなかったようだが中に「会が静かだった」という女性もいたが、それが良かったのか悪かったのかは分からない。

それでもなんでも自分の中では一つのけじめがついたように思った。





yodaさんの投稿 - 16:42:46 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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