"自著を語る・どくしょとかんそう文(ポプラ社)"

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自著を語る・どくしょとかんそう文(ポプラ社)

1980年7月初版








昨日は読書感想文について触れたが、自分の書いた本について記憶が確かなうちに記録として残し置いた方が良いのではないかと思いはじめた。
そこでまずは一番初めに上梓した本について・・・「どくしょとかんそう文」(一年生文庫・ポプラ社)である。
この本は学年別文庫という企画で他に「作文がうまくなる本」「詩がすきになる本」「イソップものがたり」「日本むかしばなし」など全18冊のシリーズの中の1冊で6巻目であった。
学年別であるから二年生文庫、三年生文庫もあって感想文についてはそれぞれの学年の6巻目に位置していたようだ。

この企画が来たのは私が学校図書館協議会のお手伝いをし始めて3年目ぐらいではなかっただろうか・・・本の奥付をみると1980年7月が初版となっている。
執筆はそれよりも1年ぐらい前になるが、ちょうどその時に1年生の担任をしていた。そこで実際に自分が受け持っている子ども達を登場させながらの本を書いてみることにした。
当初はまだ入学して間もない子ども達に感想文を書かせるなど無理な事だと、お断りした。
けれど、二年生文庫、三年生文庫の執筆は読書指導についての大先輩でいつもお世話になっている人達だったので教えを乞いながら参画することにした。
それにしても一年生にダイレクトに読書感想文の書かせ方などを書いても難しいので、むしろ感想文を書く前段の読書案内をしたいという事で2年3年の執筆者の先生方とも話し合い、本の名前を「読書と感想文」とすることに決まった。
そしてその本の主たる目的は1年生向けの本の紹介で出来れば「一ねんせいの読書」にしたかった。
ところが、出版社の意向でどうしても感想文という文言は入れてほしいと言う事だった。そこで「どくしょとかんそう文」などという中途半端な題名になったのだ。
結果、書名の中に「感想文」が入ったおかげでプチのベストセラーとなった。
今手元にある本は6刷となっている。

初版は2万ほど刷って結局5万部ぐらいは売れたようであった。
「感想文」と名乗った以上、本の中にはちゃんと感想文は入っている。
それも自分のクラスの子ども達が実際に書いた感想文で登場人物も実名とした。
この時心がけたのはコンクールに出品するようなものではなく、実際に子ども達が読んで感動したことをなるべくそのまま書かせたものだった。
ここで無理強いをすると本当に本嫌いとなることもあるので、長さやコンクールなど全く関係なく生の言葉を大切にした。
この本は1年生の子ども達が読む本なので興味を持って読んでもらえるような仕掛けもあり読んでいくうちに自分も感想文を書いてみたくなるようにいざなう工夫もした。

この本に登場した子ども達も今は50に近くなっているはずである。
もしかすると、もう孫が居るなどと言う人もいるかもしれない・・・・



yodaさんの投稿 - 18:02:05 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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