"季節だより花だより・椿"

03 / 08

季節だより花だより・椿

春の木







自室の窓から庭を見下ろすと梅の花が満開。
毎年庭師が入って剪定をしてくれるので程良い枝ぶりに白い花が咲きそろっている。
その隣には藪椿があるのだが、今年は花を見た記憶がない。
けれど、同じ椿の仲間と思われる「侘助」は今が盛りと咲いている。
我が家の種はボボけたようなピンクなのだが、咲きそろってみるよりも一輪手折って、鶴首の花入れに挿したりすると俄然映える。
タカコサンが茶花にと植木屋に頼んで植えたものである。

このところ春告げ花について書いているが、椿こそ春の花ではないか・・・
木偏に春まさに春そのものを表している。
けれど、花の時期が11月頃から始まるので春の花というよりも冬の花。
特に、小林幸子が歌う「雪椿」以来、冬の花のイメージが強い。
「雪の谷間に紅さす母の愛は越後の愛は越後の雪椿」
などという歌詞を聞いてしまうと真冬に凛と咲く紅の花を思い浮かべてしまう。

そこで,漢字の成り立ちを調べてみたところ、「椿」とは日本のツバキとは違う種類の木で「チンなる木」高貴な木のことだそうである。
たまたま漢字に「椿」という字があったのでツバキにそれを当てて今に至っているそうだ。
日本で通用している「椿」はいわゆる国字で中国では通用しない。
それでも何となくまだ寒いうちから花をつけて春が近いことを知らせてくれるので漢字としてある「椿」・・・春の木を当ててしまったのかもしれない。
ところでツバキという意味は「ツヤハキ」漢字をあてると「艶葉木」。
葉の色が変わらないところからツバキ・・・寿葉木などという説もある。

椿は私は好きであるが、最初にこの地に居を構えた時、庭先に植えようとしたら、母にやめた方がいいと止められた。
椿の花は花が咲ききらずコロリと落ちてしまうので首が落ちるようで縁起が悪いというのだ。
武士の家では忌嫌ったそうである。
「私は武士の娘です」という訳でもないのに・・・それでも母の生きている間は椿は植えなかった。
そのかわりに山茶花はコロリではないので植えたが・・・咲いている時は良いのだが、散り際が何となく無惨に地面に散らかってしまうのだ。



yodaさんの投稿 - 17:13:00 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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