"我侭音楽会・長崎の鐘"

03 / 15

我侭音楽会・長崎の鐘

島津亜矢







昨日、散歩で北野駅まで歩いたおりに、駅前の本屋に寄った。
けれどお目当ての本は見つからず心惹かれるような作品もなかったので店を出たところ、入り口の脇にワゴンがあり沢山のCDが並べてあった。
見れば演歌やポップスを中心としたモノで特価の値段がついていた。
特に目に付く場所に島津亜矢の「思い出の歌謡曲」というCDが立てかけてある。
実はこのところこの歌手の歌唱力に敬服している。
もしかすると今一番旬の歌手かもしれないと思っている。
これまでは天童よしみを一番と思っていたが、今や島津の方が上ではないだろうか。

彼女の歌を聞いて心を震わせたのは3年ほど前の紅白歌合戦で「かえらんちょよか」という歌を聞いた時だ。
この歌の歌詞は全て熊本弁で元歌は荒川ばってんというローカルの喜劇役者(九州を中心とした劇団の主催者)が歌っていたものだ。
都会に出て働いている子どものことを故郷から気遣っている親の気持ちを歌ったものだ。
島津がこの歌を歌った時、60年も前の自分と重なって色々な想いがよみがえってきた。
その後、ユーチューブで荒川の歌と併せて聞いてみたがそれぞれ胸に響くモノがあり、特に島津の歌声は心に沁み入った。

そんな島津の「思い出の歌謡曲」いわゆる他の歌手の歌った曲のカバーである。
ラインアップは主に昭和歌謡の名曲ばかりで「蘇州夜曲」から始まって「千の風になって」まで全20曲あり、今はほとんど忘れ去られている伊藤久雄の「イヨマンテの夜」、井沢八郎の「北海の満月」などが入っているではないか。
それに三橋美智也の「古城」ちあきなおみの「喝采」「ひばりの佐渡情話」もある。
最期から2番目には「秋桜」、山口百恵の歌の中では一番好きである。
これらの歌を島津ののびやかな高音がどのように歌いこなすのか興味があった。
そして、それらの曲を押しのけても是非、島津の声で聴いてみたい曲が入っていた。
「長崎の鐘」である・・・原曲は藤山一郎が歌っているのだが,前奏を聞いただけで涙が出そうになってしまう。
長崎で被災した永井隆博士の手記「長崎の鐘」を元にしてサトウハチロー作詞、古関裕而作曲である。
以前この曲が、長崎のとある信号待ちの時に流れて、平成の始まりを告げた小淵首相が口ずさんだというエピソードを書いたことがあるが・・・
大好きな曲である・・・藤山一郎の清潔なのびやかな声も良いけれど島津はどのように詠いこなすのだろうか大変興味があり、迷わず買い求めた。

期待に違わず、3度も繰り返し聞いた・・・久しぶりに歌謡曲を聞いて涙を流してしまった。



yodaさんの投稿 - 17:31:00 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
コメント
コメントはありません
コメントを追加
このアイテムは閲覧専用です。コメントの投稿、投票はできません。
トラックバック