"季節だより風だより・正午の茶事"

04 / 07

季節だより風だより・正午の茶事

若山牧水







タカコサンのお茶の社中の「正午の茶事」という催しがあった。
年に1〜2回希望者を募って我が家の茶室を使っての催しなのだ。
これはあくまでお稽古の一つで言うなれば「ごっこ」のようなものだが、それぞれちゃんと役割を決めて真剣に取り組む。
その役割とはまずは亭主(会の主催者)半東(亭主のアシスタント)そして水屋{当日の料理の担当}お客の方は正客、次客、お詰めと今回は3人が招かれる形であった。
それぞれ係が決まると準備に入るのだが、2か月前ぐらいから計画は始まった。
亭主はお弟子さんの中ではベテランに類する人が勤めた。
そして事前に招待をするお客たちに案内状を出すことから始まった。
そして今回の茶事のテーマのような事を話し合い床間に掛ける軸や花を決めた。
そこでテーマに沿ってお道具をそろえお茶、お菓子、を考える。
今回は春の正午の茶事であるから、まず軸は若山牧水の歌を選んだ。
 はるの夜の にほへるやみのをちこちに よこたわる哉 木の芽ふく山
茶事を決めた頃は私の好きな句である細見綾子が秋篠寺の伎芸天を詠った
  女身仏に春剥落のつづきおり
にするつもりであったが駆け足のようにやってきた木々の芽ぶきに牧水の方が季節に合っているとなったようである。
そして生菓子を「すみれ」と銘々された練りきりで松江の菓子店から取り寄せた。
お道具の取り合わせについては門外漢なので分からないが床の花にチューリップを飾り、その花入れは私の造った懸け花入れを使ってくれた。
さて、正午の茶事の場合は懐石料理を供さなくてはならないのだが、いつもだとお弟子さんの中でセミプロのような人がいてその人が担当するのだが今回は都合がつかなかった。
そこで、タカコサンが腕を振るうことになったのだが・・・
実はタカコサンは裏方に徹してお弟子さん達の相談に乗るという形で進めているのだ。
けれど、今回は若いお弟子さんに手伝ってもらって料理を全て取り仕切ることになった。
一昨日あたりから準備に取り掛かって、昨日はその若いお弟子さんと材料をそろえる為に買い物に出かけて行った。
そして今日は朝の5時半から起きて準備に取り掛かった。
茶事はプログラムに沿ってつつがなく終わりお弟子さん達は満足して帰って行った。
懐石料理の方もそれなりに美味しく出来上がっていた。

実は親友であるGさんの旅立ちがあってその心労を心配していたが、返って自分が頑張って指導しなければならないことがあったので救われた気がした。
Gさんとのお別れの会は今週の木曜日となった。

  
yodaさんの投稿 - 17:55:45 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
コメント
コメントはありません
コメントを追加
このアイテムは閲覧専用です。コメントの投稿、投票はできません。
トラックバック