"好奇高齢者の生活と異見・祝辞"

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好奇高齢者の生活と異見・祝辞

上野千鶴子







今週の日曜日のことだった。
夕食が終わったところで一本の電話が入った。
タカコサンが受話器をとって何やら丁重に話をしていたそして
「K先生よ・・・」と言って受話器を渡してくれた。
K先生は八ヶ岳の山の家と八王子の家を設計してくれた人だ。
昭和元年の生まれだがつい最近まで八王子で設計事務所を開いていた。
現在は今までの仕事の引き続きが残っているのでリタイヤしたのではないようだ。
K先生は主に神社仏閣の設計と数寄屋建築の名手と言われていてその道では有名である。
また茶道をたしなんでいて我が家の茶室はK先生の設計による。
年に2〜3回は我が家にお茶を飲みに来る。
けれど、この時間に電話がかかってきたことなどないので何事かと思った。
「ヨダ先生読みましたよ。フェイス・ブック感動しました」
と言うではないか・・・最初、何のことを言っているのかわからなかった。
最近フェイスブックに投稿などしていいないし人を感動させるような文章も書いていない。
と、思い出した・・・この日の朝、上野千鶴子さんの東京大学入学式での祝辞をシェアーして我がFBに取り込んで公開したのだ。
「久しぶりに良い文章を読みました。」
と、興奮気味に言った。

上野千鶴子さんは東京大学の名誉教授でジェンダー(女性学)の泰斗である。
今年度の東大の入学式で3100名の新入生を前にして祝辞を述べて、その内容が刺激的で話題になっているのだ。
のっけから、東京医科大学の不正入試問題に触れ、女子学生に対する差別がある事を言った。「あなたたちはがんばれば報われると思ってここまでやってきたはずです。ですが、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています」と言い、さらに「世の中には頑張っても報われない人、がんばろうにもがんばれない人、がんばりすぎて心と体を壊した人がいます・・・」
「あなたたちの頑張りを、どうぞ自分が勝ち抜くためにだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれない人々を貶めるためでなくそう言う人々を助ける為に使ってください。そして、強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きて下さい」と言っている。
この祝辞は東大の新入生だけに発せられた言葉ではなく今春入学したすべての学生たちに向かって発せられた祝辞であったと思う。
御年93歳のK先生は「ぼくもまだまだ頑張らなければと思いました」と言葉を結んだ。
78歳の私も・・・感動し、鼓舞されるものが多々あった。

全文を是非読んでほしい。インターネットで検索すれば見つかると思う。

yodaさんの投稿 - 16:31:20 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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