"八ヶ岳南麓だよっり・桜事情"

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八ヶ岳南麓だよっり・桜事情

あやかしの桜







朝から良い天気で風もなく穏やかな一日である。
タカコサンは事情があって10時半の小淵沢発の普通列車で八王子まで帰って行った。
用事を済ませてとんぼ返りで夕食には間に合うといっていたが・・・
さて私は家の前の株立ての桜樹の下にいすを出してぼんやりと時を過ごした。
時折吹く風に枝が揺れて気の早い花びらが舞い散ってくる。
もしかすると来年はこの桜の下でのんびりと時間を過ごすことなど出来ないかもしれないと思ったりする。
ところで、昨日書いた近隣の桜のことだが、勝手に「あやかし」などと名前を付けたが、まず、この地の桜事情について触れておく。

山荘のあるところは山梨県の北部に位置し、平成の大合併で幾つかの市町村が合わさって市となり北杜市長坂町が町名である。
この北杜市には日本でも有名な桜の古木がある。「日本三代巨桜」の一つと言われている「神代桜」である。
樹齢が1800年とも2000年とも言われていて実相寺の境内にありエドヒガン桜。
20年ほど前まだそれほど世に喧伝されていないころに行ったことがあるが、見事だった。
今は満開の時には境内に露店が出るほどの多賑わいだそうだ。
もう一本、我が家からは車で30分ほどの所にある「大糸桜」・・・こちらもエドヒガンで、樹齢は400年ほどだそうだが雪をいただいた甲斐駒ヶ岳をバックにしたロケーションがすばらしい。
こちらも20年ほど前に母と見に行った思い出がある。
いずれの桜も自動車がなければいけない場所であるし、いまや観光地化してしまっているので人並みを見に行くようなものである。

さてそこで、我が家の近くの「あやかしの桜」であるが樹齢については不明であるが、その幹の太さから言うと200年以上は経っているのは間違いない。
種類はエドヒガンの系統かもしれないがソメイヨシノでないことは確かだ。
そしてこの樹の下に桜守りのように石仏が鎮座している。
私があやかしを言うのは桜にまつわる祟りのようなものを土地の人から何度か聞いた。
まずは枝が道路にはみ出しすぎていたので伐ったところ伐った人が大怪我した。
また、これは最近だがこの樹に隣接する家がカフェのようなことをするために駐車場を広げてこの樹の下の石仏を移動させたところ一年も経たないうちに店はつぶれ家の持ち主も替わってしまった。
そのほか樹にまつわる言い伝えはあるようだが、私が「あやかかし」を実感するのは夜の満開の桜だ。
道を隔てて樹の前にある家の駐車場の明かりがライトアップのように桜の花を映し出す。それが恰も幽玄の世界の入り口に見える。

間違いなく樹の下から向こうのあやかしの世界が続いているように思えるのだ。

yodaさんの投稿 - 16:52:01 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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