"八ヶ岳南麓だより・BBQ"

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八ヶ岳南麓だより・BBQ

侘び錆







連休もいよいよ後半となったが、1日から今日まで八ヶ岳の山の家の滞在している。
この間に訪問者が何組かあった。
まずは日野市の小学校で最後に担任をしたR君が奥さんと弟のE君を連れてやってきた。
弟のほうは担任ではなかったが、3年間図工を教えた。
R君兄弟はどちらも個性的で型にはまらないで、自分の特性を生かして働いている。
特にR君は大学を卒業して初めは家具屋に勤めて、そこで椅子などのシートの張替えの技術を覚えてそれを生かして起業した。
前から好きだったバイクや車のシートの張り替えを手がけるようになったのだ。
特に車は外国の高級車の張り替えは結構受注があるようで、その道では知られるようになったそうである。
私は彼が独立して小さな店でバイクのシートの仕事をしているところから見ていた。
初めの店はたまたま私が東京都の嘱託で勤めた学校の近くで八百屋だったところを借りて細々とやっていた。
それが2年ほどして引っ越すという知らせがあって、青梅のちょっと辺鄙なところに移った。
そこでの仕事はバイクのシートよりも車のシートのほうが多くなったようだ。
この仕事場にも表敬訪問をしてその仕事振りを見学した。
そしてそれから5年ほどして仕事場を福生に移したと知らせてきた。
今度は福生のアメリカハウスという米軍の人達を住まわせるための貸家を再利用した住宅だった。
そして今年になって結婚したので挨拶に伺いたいと連絡があった。
お相手は教職関係の人ですでにお腹には赤ちゃんがいると言うのだ。

そこで、八王子のホテルで会食をしたのだがしっかり者でR君のことを良く理解してくれているようであったが二人の接点が今ひとつ分からなかった。。
そしてその席で今度の連休に山の家に行きたいといったのだ。
一晩泊りで来て、どうせなら楽しく過ごすためにBBQをやることになった。
連れ合いさんは身重なのでサポート役として弟もついてきた。
弟のE君は昔、キャンプ場でそのような仕事をしていたのだそうだ。

さて、一昨日の午後R君一行がステップワゴンでBBQの道具一式を積んでやってきた。
驚いた・・・その車である。
ベースの色はカーキ色だが左側のドアと後ろの開閉扉の金属部分が錆びているのだ。
「なんだこのボロ車は・・・」と思わず言ってしまった。
すると弟のE君が
「先生良く見てごらん塗装だよ」とニヤニヤ笑いながら言った。
「お陰でよく職質に会うけどね」とR君がこともなげに言う。
「奥さんは分かっているの」と聞くと
「言ったって聞かないからやりたいようにさせているんです」
わざと錆び色を付けるのがファッションなのだそうだ。
そして、すとんと落ちた。

この侘び錆を理解できるから二人は結婚したのだと・・・









yodaさんの投稿 - 17:52:14 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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