"旅だより・和倉温泉加賀屋"

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旅だより・和倉温泉加賀屋

おもてなし







50年来の気の合った友達との二人旅は満足の3日間だったようである。
今回の旅の目的地は能登半島にある和倉温泉の加賀屋だったが年来の夢がかなった。
もしかすると夢のような竜宮城訪問のようなものだったかもしれない。
金沢からは七尾線というローカル線で1時間半ほどで和倉温泉に着く。
今回は温泉の一つ前の七尾で降りて当地の出身の長谷川等伯の作品を収蔵している石川県七尾美術館で長谷川等伯特別展を鑑賞。
等伯の「松林図屏風」の原寸大の複製が展示してあり・・・なかなかの迫力であった。
そしていよいよ和倉温泉加賀屋に到着。
まずはお出迎えがありそれも当代の若女将であった。
同行のFさんの御主人と先代社長とが友達であるので「特別」なのかと思ったがどうやら女将が先頭に立ってお客様をお迎えするのが習わしのようだ。
「特別」は受ける人は気分は良いだろうが同じお客でありながら特別でない客にとっては差別を感じて不愉快になる。
以前信州松本の某有名レストランでその様な扱いを受けたことをふと思い出した・・・料理はソコソコだったが2度とその店には行くまいと思った。

タカコサン達が案内された部屋は雪月花という棟の19階の特別室。
この「特別」はそれなり料金を払うわけであるから階に上がるエレベーターも別で部屋も料理もそれなりのもてなしがあったようである。
フロアーにはコンシェルジュが居て客が気持ちよく泊まれるような準備や気配りをしておく。
そしてその部屋の係の仲居さんが付いて実際の面倒を見てくれる。
私などは仲居さんのような人が付いてくれるとかえって気づまりになりそうなのだが、そこを感じさせないように絶妙な対応でまさにおもてなしの真髄なのだそうだ。
そして驚くのは館内全体が美術館と言っていいほどの美術工芸品がさりげなく飾られている・・・それも加賀のゆかりの、九谷焼、大樋焼などの陶芸、そして輪島塗をはじめとする漆芸、加賀友禅などの名だたる名工たちの作品である。
希望があれば美術品めぐりのツアーも組んでくれるのだそうだ。
また、館内にはシアターもあって専属の歌劇団があって毎日公演がある・・・それも一流の訓練を受けた人達で宝塚歌劇団のミニ版のようなものだそうだ。
料理は勿論、能登の食材を使った加賀料理で一番美味しかったのは「のどぐろ」だそうだ。
同行したわけでもないのに「日本第一の旅館」を表現するのは難しいけれど、やはりその神髄は「ひと」であるようだ。
施設も食事も催しもどんなに素晴らしくてもそこでもてなしてくれる人達の気遣いがあるかどうかにかかっている。
茶道を教えているタカコサン・・・お茶はある意味では「もてなし」の極みだ。
そのタカコサンが三日間の旅を楽しく語ってくれたのはやはり「日本一」故なのだろうなぁ・・・

折も折、アメリカ大統領に対して国を挙げてのおもてなしをしているのだそうだが、その裏には仲良しを演出して、へつらい、打算などが見え隠れしているように感じるのだが・・・


yodaさんの投稿 - 18:22:39 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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