"八ヶ岳南麓だより・8月6日"

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八ヶ岳南麓だより・8月6日

平和祈念式典







いつもの通り8時前に食卓についてテレビをつけると広島の平和祈念式典の様子が映し出されていた。
今日は74回目の原爆投下の日であったのだ。
小雨降る中で粛々と行われている式典に背筋をシャンと伸ばした。
先ずは広島市長の挨拶は日本が未だ批准していない核兵器禁止条約への署名を政府に促し核廃絶実現への努力を発揮するように求めた。
しかし、安倍首相の挨拶の中ではその事には一言も触れず、核保有国と非保有国の橋渡しを勤め、国際社会の取り組みを主導していくと述べた。

首相の挨拶はおざなりで心にしみてくるような文言は一つもなかった。
唯一の被爆国であるわが国が核兵器禁止条約に賛成しないでどうして廃絶の橋渡しをするつもりなのだろうか・・・
原爆を投下したアメリカの顔色を伺いながら廃絶も何もあったものではない。
このままトランプ大統領の言いなりになれば核兵器の装備までいいかねない。

今年は原爆資料館の大幅なリニューアルが行われ展示品に個々の持ち主の物語を添えているそうだ。
テレビで紹介していたのは2歳の子どものボロボロになったパンツを映し出していたが・・・その子の姉のインタビューがあり、胸を打った。

私は今から40年ほど前に資料館を訪れたことがあったが、展示されているモノの語るすごさに圧倒された事を思い出す。
そして資料館を出て平和公園を歩いている時に何かに躓いて転びそうになり・・・その何かが原爆瓦だったのだ。
うそのような本当の話なのだ。
それから、この瓦を題材として原爆にまつわる何冊かの絵本や本を組み合わせて「ヒロシマ」というブックトークの台本を作り上げた。
今でこそブックトークは学校図書館などで実践されているがこの台本が嚆矢となった。
それは今でも「ブックトークの理論と実践」(全国学校図書館協議会刊)という本の中に載っているはずである。
私も、この台本を持って日本各地の学校に招かれ実演をした。
ブックトークもさることながら、原爆に関係する本を多くの子どもたちに知らしめることが出来たのではないかと思う。

少しでも誰かの記憶の中に残っていてくれると嬉しいのだが。


yodaさんの投稿 - 17:47:40 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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