"八ヶ岳南麓だより・8月9日"

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八ヶ岳南麓だより・8月9日

長崎








今日は今から74年前に広島に続いて長崎に原爆が落とされた日である。
アメリカ軍の計画では当初は小倉に投下する予定だったそうだが天候不順で第二候補の長崎に投下したのだそうだ。
長崎には何度か行った事があるのだが爆心地の近くの浦上天主堂の遺跡は今も時々思い出すことがある。
おなじ信仰を持つそれも聖地に容赦なく甚大な被害をもたらす業に何ら罪の意識のようなモノはなかったのだろうかと考えてしまう。
そして後年一冊の写真集に出会ってから戦争というものの罪の深さを改めて思い知らされている。

「トランクの中の日本」(ジョー・オダネル写真・小学館刊)である。
この写真集はアメリカ軍の従軍カメラマンで原爆投下後からひと月ほどたって長崎の惨状を撮るように命令されて現地に入る。
その時、彼は密かに撮っておいた写真をトランクの中に封印しておいた。
そしてそれを43年後に開けて1冊の写真集として発表したのだ。
私がこの本を知ったのは今から18年ほど前で東京都の嘱託として勤めていた学校の図書室であった。
その一葉、一葉の語りかけてくる事に心を奪われ特に一枚の写真に目が釘付けとなった。
そして、すぐ本屋に注文を出してこの写真集を手に入れた。
その写真とは「焼き場の前に立つ少年」である。
後にこの写真は有名になりテレビなどでも取り上げられるようになった。

この写真に添えられたオダネルの文章に寄ると・・・
「焼き場には10歳ぐらいの少年がやってきた。小さな身体は痩せ細りボロボロの服を着てはだしだった。少年の背中には2歳にもならない幼い子がくくりつけられていた。その子はまるで眠っているようで見たところ身体のどこにも火傷の跡は見当たらなかった。少年は焼き場の縁まですすむとたちどまる。湧き上がる熱風にも動じない。係員は背中の幼児を下ろし、足元の燃え盛る火の上にのせた。」

この少年の表情をカメラのレンズは容赦なく捉えている。
直立不動で立ち、じっと前を見据えて哀しみに耐えている様子が伺える。
下唇を強く噛み締めていて、おそらく血がにじんでいるに違いない。
ネットで「焼き場に立つ少年」で検索するとその写真を見ることが出来る。
百聞よりも一見である是非みてほしい・・・

昨日は一日,小泉2世議員と滝川さんの結婚発表でマスコミは沸いたようだ。
どうやらこの2世の議員に日本の将来を託すような気配もある。
もしソウであるならば二度とこのような少年が出ないようにしてほしい。
また、二人してこの写真を見てほしいモノだ。
そして、やがて生まれてくる子どもにも見せてほしい。
yodaさんの投稿 - 16:55:02 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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