"八ヶ岳南麓だより・上田市美術館"

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八ヶ岳南麓だより・上田市美術館

幻の展覧会








入院以来、体力の衰えを感じこの夏は八ヶ岳南麓の山の家に引きこもり状態となった。
それでも、タカコサンのお誘いに乗って上諏訪まで出かけて二つの美術館の企画展を見る事が出来てよい夏の思い出になった。
そこで、出来ればもう少し足を伸ばして訪ねて見たい美術館があったのだ。
同じく信州の上田市美術館で、今、ここでは「村山槐多展」をやっているのだ。
村山槐多は1896(明治29)年生まれで1919(大正8)年に22歳の若さで亡くなっている。
彼は高村光太郎、与謝野晶子、芥川龍之介などからも注目を集めていた画家で詩人である。
夭折の天才詩人画家とも言われ短い生涯ではあったが詩も絵も素晴らしいものを残している。
今年はその没後100年に当たり、ゆかりの地である岡崎市と上田市の美術館で回顧展が開かれているのだ。

私が槐多に出会ったのは今から30年ほど前で同じく夭折の画家と言われている関根正二との展覧会だった。
会場は新宿の小田急にあったギャラリーで「夭折」という言葉に引かれて会場を訪れたことを覚えている。
関根もさることながら、槐多の強烈な個性に衝撃を受けた。
特にその色使いである・・・ガランスとよばれる朱は独特であった。
その後竹橋にある国立近代美術館などで何点か作品は見ているが今回の展覧会は新発見の作品も含めて大回顧展でおそらく空前絶後である。
会期は9月1日まででまだ間に合う・・・
ちょうど北澤美術館のレストランで「行きたい」とタカコサンにお願いしたところすぐにスマフォで調べてくれた。
先ずは電車を使っていくとすれば小海線で小諸に出てシナノ鉄道に乗り換えて上田まで・・・往復で6時間ほど掛かりそうだ。
どうしても今の体力からすると上田近辺で一泊しないと無理そうだ・・・
車を使えば往復5時間ほど・・・けれど運転免許もなく車もないのでタクシー利用となる。
その場合日帰りは可能だがタクシー料金が電車利用とホテル宿泊料金とをあわせたぐらいかかるかもしれない。
それでもなんでも行きたい・・・もう二度とチャンスはないし出来れば「春さんのスケッチブック」という拙著の舞台となった「無言館」を訪ねることも出来る。
そこで山の家に帰ってタクシー会社に問い合わせてくれる事になったが・・・
美術館から駅までの30分ほどの帰り道、炎天下を歩いてとても上田までの美術館めぐりは体力的に無理であることが分かった。

あきらめた・・・幻の展覧会めぐりと相成ったのだ。

yodaさんの投稿 - 18:55:32 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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