"旅だより・信州上田"

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旅だより・信州上田

上田懐古







上田を訪れたのは今回で何回目だろうか・・・
一番初めは今から40年ほど前に信州一人旅をした。
ちょうど八王子に居を構える年でタカコサンは友達とヨーロッパに出掛け、私は信州の骨董屋めぐりをしたのだ。
上田を出発点として戸倉,屋代、松本などの骨董屋を訪ねて主に蕎麦チョコと落雁の菓子型を探して歩いた。
当時上田は鄙びた地方都市の趣でお城の近くに何軒か骨董屋があって結構いいものに巡り合う事が出来た。
屋代では雑然とした店でガラクタが多かったけれど掘り出し物を見つけることが出来た。
そして松本ではすでにその頃から格式高い骨董店ばかりで私の予算では手が届きそうもなかった。

次に上田を訪れたのはちょうど池波正太郎が真田太平記を書き終えた頃で、彼の食のエッセイで信州蕎麦の名店として上田の「刀屋」を紹介していた。
併せて、信州の良い宿として長野善光寺の参道にあった旅館を紹介しその隣にある銀扇というパーラーを載せていたのでタカコサンと訪れた。
刀屋はその蕎麦の量が多く素朴な味で結構気に入りその後も何度か訪れた。

それから少し間をおいて20年ほど前に従弟に塩田平にある「無言館」に連れて行ってもらい、衝撃を受けた。
その時も刀屋に寄ったが、駅前にある飯島商店なる店に連れて行かれた。
ここは信州銘菓の「みすず飴」本舗で大正13年に建てられたというレトロなビルを生かして、信州で採れる果物をゼリー状にした飴と同じくジャムを販売している。
「みすず飴」は長野県内の土産物店であればどこでも買えるが、ジャムはこの店だけではないだろうか。
ここのジャムは絶品である・・・特にお勧めは信州で採れる杏のジャム。
タカコサンは信州リンゴの「紅玉」がお気に入りだそうである。
店内は大正ロマンの雰囲気を残した家具や調度でディスプレイされている。
平成19年には国の指定登録文化財に認定されたという。
それから、上田を訪れた時には必ず飯島商店には寄るようにしている。

もう一つ、児童文学に係わりのある人達なら寄っておきたい場所がある。
「小宮山量平の編集室」小宮山量平さんは児童文学の出版社である「理論社」の創業者で灰谷健次郎をはじめとする多くの児童文学作家を世に送り出した人である。
ご遺族が小宮山さんの蔵書1万5000冊ほどを保存閲覧している。
上田駅のすぐ前の若菜ビルの3階にある。

私は従弟が無言館に連れていってくれた事をきっかけにして「春さんのスケッチブック」なる作品を書いたが・・・取材の為に何度か上田を訪れているのだ。





yodaさんの投稿 - 16:59:36 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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