"かたくら通信・台風被害"

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かたくら通信・台風被害

詐欺








関東地方直撃で多くの被害をもたらした台風15号。
八王子方面はすさまじい風雨の割に大きな被害はなかったようである。
朝起きて家の周りを一回りしてみたが我が家に関しては特に問題はないように思えた。
けれど、茶室の前の庭に大きなトタン板が落ちていた。
どうやら屋根材で水切りに使うカッパという部品のようだった。
けれどそれは我が家の屋根とは色合いが違うのでお隣の家を見ると一番大きい屋根のそれが剥がれていて木部がむき出しとなっていた。
お隣の家はこのところ留守らしく車がないので玄関わきにメモを添えて立てかけて置いた。
念のためもう一度我が家の屋根を目視してみたが被害のようなものはないようだった。

ちょうど夕方の6時半頃だった。
夕飯を食べようとしているところで玄関のチャイムが鳴った。
タカコサンが外に出ていくと何やら若い男の声が聞こえてきた。
およそ5分ほどしてタカコサンがリビングに戻ってきた。
「家の屋根の棟のところの覆いが浮いているので直しましょうか・・・っていうのよ」
「だれが来たんだ」と聞くと
「この近くで工事をしている者で親方がお宅の屋根の覆いの釘が外れているのを見て簡単なので良かったら直しますって・・・言って来いと言われたんだって」
「それで頼みますと言ったのか?」
「いや、断ったわ・・・うちは決まった大工さんがいるのでそこに頼みますから・・・ってね」
「俺が見た範囲ではそんなのなかったはずだがな・・・お隣と見間違えたんじゃないか」
「いや、確かに家の屋根だったて言うのよ。」
「その男、何歳ぐらいだった・・・」
「二十歳ぐらいで一応それらしいカッコウはしていたけれどね。ちょっと怪しいわね・・・我が家の屋根が見える範囲のところで工事している家なんかないしね」
「でも一応明日ちゃんと見てみよう・・・良い機会だからTさんに来てもらって点検してもらおう。被害があるようだった見積もりを出してもらって保険も使えるからな。」
もし、私が玄関に出て応対していたら、その青年にお願いしたかもしれない・・・

冷静沈着ではいられないタチであり以前もその手のことに引っかかりそうになった。
タカコサンは夕食を済ませてからこの家の建築に係ったTさんに電話して来週の日曜日に来てもらう事になった。
朝、外に出て念いりに屋根を眺めたが浮いている所など見つからなかった。
念のため、家の前のMさん宅の御主人にも診てもらったが異常なし。

聞けば去年あたりからこの手の業者がこの辺りを回っているとの事だった。





yodaさんの投稿 - 17:59:30 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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