"かたくら通信・北野駅前商店街"

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かたくら通信・北野駅前商店街

盛衰







このところ買い物はほとんど北野駅北口に出かけている。
けれど私がこの地に引っ越してきた頃の賑わいはない。
次々に個人商店は撤退してしまったのだ。
今から40余年前にはいろんな商店がありそれぞれに個性もあり買い物の愉しみがあった。
食べ物屋なども和・洋・中となんでもそろっていて味もそこそこだった。
駅からちょっと離れた所に忠実屋というスーパーがありその周辺に食べ物屋があり、駅前広場の近辺には肉屋、魚屋、八百屋があり洋菓子屋、和菓子屋もあった。
私の御用達のような本屋さんもあってほしい本は何でも手に入れる事が出来た。
それが20年ほど前に駅前に大きなビルが建ちスーパーも忠実屋がダイエーに吸収されて、それからダイエーも駄目になって地元のアルプスに変わったあたりから駅前商店街は衰微し始めた。

北野駅は京王線の八王子方面と高尾方面の分岐駅で特急も停まるし、それなりの乗降客もあり、バスの発着も多い。
しかし個人商店はほぼ皆無となってしまった。
まずは肉屋が店を閉め魚屋が続き、八百屋はがんばっていたがいつの間にかシャターが降りてそこは美容室になった。
食品関係は駅前スーパーの京王ストアーとアルプスに行けば何とかなるが、全てパックに入ったものばかりで本当に欲しい量やモノは手に入らない。
今一番困っているのは一昨年まで頑張っていた電気屋が閉店してしまったことである。
電池一個、電球一つ、蛍光灯などがなかなか手に入らなくなってしまった。
食べ物屋関係もいつの間にか姿を消した。
お気に入りのすし屋、鰻やが不動産屋に店を変え、洋食屋がインドカレー屋になったけれどまったく口に合わない。
中華屋だけは10年ほど前に夫婦で初めた店があり、ご主人は横浜中華街で修業したとか店名をカチューシャというのだが唯一外食で満足できる店だ。

つい最近のことだが、こよなく愛していた店がシャターを下してしまった。
「伊勢屋」という和菓子の店である・・・実は本店が八王子の中心街にあってこの店は本店から品物を運んできて売っていた。
名物の団子だけは店の奥で焼いていてその匂いが購買欲を誘った。
リーズナブルな和菓子の店で団子、大福、柏餅、草餅など季節に合わせた和菓子が主力で巻きずし、稲荷などもあり、必ず赤飯も置いてあった。
私はこの店の赤飯が大好きで寄れば必ず買ったものだ。
また、正月のお供えも、のし餅もここで買って新年を迎えた。

閉店は突然だった…本店はどうなっているか分からないが「昭和」がまた一つ消えた。






yodaさんの投稿 - 16:44:12 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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