"学びの窓・教師学"

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学びの窓・教師学

希望の光








土曜日、多摩地区で副校長(教頭)をしているMさんが我が家にきた。
彼とは私が退職して都の嘱託員として勤務した学校で出会った。
今から18年前のことで、彼もその学校に転勤してきたばかりでちょうど30歳ぐらいではなかったろうか。
当時私はいろいろあって、その学校では余り仕事をさせてもらえなかった。
彼の方はそれまで前の学校で障碍児学級の担任をしていた関係で新しい学校で普通学級の担任となって戸惑いのようなものがあったようだ。
特に国語の授業をどのように進めたらよいか戸惑っていて、暇な私に相談してきた。
そこで、時間を見つけては授業に関わるようにして実際国語の授業もさせてもらった。
それから、授業だけでなく生活指導や学級経営などについても係わらせてもらった。
以来、今に至るまで家族ぐるみで付き合いは続いている。

当初、教師と児童の関係を改善するための方法があるので学んでみたらと「教師学」という本を読むように薦めた。
これは当時アメリカで「親業」という親子関係を改善する方法が考えだされその教育版として日本にも紹介されていたのだ。
私は一読して自分の実践にも取り入れたがすでに教師としては晩年だったのでそれほど深く学ぶことはなかった。
内容的には教師と子ども(親も)の間に生じるトラブルなどをどのように解決するかを説いていてなるほどと頷くような実例がいくつも載っていた。
今でいうカウンセリングのようなもので相手の話を聞いてあげて問題のありようを分析して教師がサゼスションするのではなく自分で解決するように導く。
しかし、私の様なお説教型の教師には向いていないことが分かって参考程度に留めた。
Mさんにはこの学びは合っていたらしく以来、講座を受けたりして自分自身も教師学のインストラクターの資格を取れるまで深めたようだ。
彼は昨年の春から副校長の職に就いたのだが、「教師学」で学んだことが実際に役に立っていると言っていた。
教師と子どもの間に起こる問題は勿論、親との間に起こることもじっくりと聞いてあげて解決の道を付ける事が出来るとの事。
そして何より役だっているのは管理職として教師達に接する時に教師自身が問題をどのように解決するかの道を付けてあげられることだそうだ。
私は「教師学」を深めることは出来なかったけれど、どうやらお役に立てることはあったようである。
今の義務教育の現場の厳しさは想像を絶するようなこともあるようだが、管理職として前向きに取り組んでいる様子が伺えて嬉しかった。
なにか希望の光が見えたようにも思えた。






yodaさんの投稿 - 10:29:34 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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