"読書生活・庄野作品"

05 / 18

読書生活・庄野作品

我ら夫婦








庄野の作品が「二人っきりで残された夫婦が一体どんなことで喜びどんなことを楽しみにして生きていくか」を書くようになったのは1985年以降ではないだろうか。
この年の11月、庄野は脳内出血のために入院を余儀なくされて12月27日退院した。
それからの作風がまさに喜び・楽しみを描く事にシフトしているようだ。
この年になって庄野を読み返して多少の違和感を覚えるものの、暗い情念の様なものを描いた作品よりも喜び・楽しみの方に励まされる。
私自身が昨年の秋から透析という身となって、自分一人では処しきれないことが多くなってきたことを感じる。
タカコサンに頼らざる得ない場面が沢山あって助けてもらっている。
庄野夫妻の細やかな愛情のやり取りに比べるべくもないが諍いなど起こす訳にはいかない。
今の我が家の状態はハーモニカつきの合唱はないけれど仲良くしている。

ところで、タカコサンとの結婚であるが、二人は性格的に言うと真逆のような気がする。
血液型の相性にどれだけの信ぴょう性があるか分からないが私はA型でタカコサンはO型である。
Aはどちらかというと神経質で几帳面、そして性格はネガティブである。
いろいろな事を引きずったり先の見通しを悲観的に考える。
Oのほうはおおらかで割合おおざっぱそして性格はポジティブである。
起こった事をあまりくよくよしない、そしてなるようになると楽観的に考える。
どうやらこの50年間それがうまくハーモニーしてきたようだ。
そして私の透析でさらにそれが密となっているようだ。
今の生活スタイルは家事全般はタカコサンがやってくれて、私は日日の朝昼晩の献立を考えて買い出しからから食事を作るまでを担当している。
ただし、後片付けはタカコサンがやってくれる。
このようなスタイルになったのは40年ほど前からで私が食事に対して文句を言いすぎるので「ならば自分でやれば」となったのだ。
今更元に戻すわけにもいかないのでこのまま続くだろう・・・・

さて庄野さんであるがタカコサンはあまり好きではないといったけれど私はやはりその文学に惹かれる。
良い機会なので初期の作品からちゃんと読んでみようと思う。
彼の全集は勿論、脳出血以降に書いた作品のほとんどを持っている。
また、元気になったら庄野さんが住んでいた生田の家も訪ねてみたい。
ネットで調べたら御子息が家を受け継ぎ、年に何回か公開しているそうだ。
作品の土壌をちゃんと見たいのだ。


yodaさんの投稿 - 10:33:33 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
コメント
コメントはありません
コメントを追加
このアイテムは閲覧専用です。コメントの投稿、投票はできません。
トラックバック