"読書生活・あきない世傳金と銀(高田郁・ハルキ文庫)"

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読書生活・あきない世傳金と銀(高田郁・ハルキ文庫)

成長物語







土日は大体水分の調節に失敗する。
月曜日の朝の体重は75.3キロでクリニックでは75.8キロとなって私の基本体重に戻すためには3.8リットルも水を抜かなければならない。
それは大変な事でとても身体がもちそうもないので看護師と相談して3.2リットル抜く事になった。それでもそれは大変な事でかなりの体力を消耗する。
結局、頑張って目標値まで達することが出来たがやはり後が行けなかった。
家に帰って食事を済ませて早めに床に付いたが、身体と心のアンバランスで寝られない。
こういう時は・・・読書となるのだが、選ぶ本によってはますます眠れなくなってしまう。
昨夜はそのパターンに嵌ってしまった。

「あきない世傳金と銀」(高田郁著・ハルキ文庫)
この作者についてはすでにブログで紹介したことがあるが、同じ出版社で「みをつくし料理帖」全10巻を上梓している。
元々は漫画の原作者として活躍していたそうだが小説家に転じて「みをつくしを料理帖」を発表して多くの読者を得た。
いわゆる成長物語で主人公が逆境からのし上がって行く。
みをつくしは物語の面白さは勿論だが作中に出てくる料理のレシピが巻末に出ていて江戸の料理を再現することが出来る。11巻目はそれをまとめてレシピ本としている。
それはさておき本作であるがみをつくしと同じように女性の成長物語である。
大阪の呉服商に下女働きとして奉公にあがり知恵と才覚でその店の嫁となり、7代目の店主となっていく。
しかし、次々と不幸に襲われるが大阪の店から花のお江戸へと出店するまでになる。
ここまでが7巻までのあらましで、昨夜読んだのが8巻である。
うかつに書いてしまうとネタばらしになってしまうので、昨夜とくに心惹かれた箇所。

時代ははっきりとは書いてないがどうやら8代将軍吉宗の頃である。
この時代ではコロナと同じように麻疹が流行する。
「その兆しが認められたのは実は卯月の半ばだったことを江戸に暮らす者たちは文月になって思い知った。」何かコロナ禍が流行している現代とリンクしてくる。
「麻疹自身『命定め』と呼ばれるほどに恐ろしい病であるが、その一方で誰しもが一生に一度は患う大厄であり10日ほど持ちこたえれば自然と治ることも知られている。」
麻疹はワクチンの発明により今は恐ろしい病気ではなくなったが決して侮れない伝染病である。(私は60歳の時に罹って危うく命を落とすところだった。)コロナもおそらく麻疹と同じようになるだろうが、本作でタイムスリップしたような気分となった。

ともかく面白いシリーズなのでおすすめ・・・既刊は1〜8巻で初めから読むのが良いと思う。






yodaさんの投稿 - 16:59:48 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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