"八ヶ岳南麓だより・季節の移ろい"

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八ヶ岳南麓だより・季節の移ろい

錦繍








今年ほど季節の変わり目を実感した年はない。
透析のおかげで晩春のあたりから毎週のように山荘に通いつめたからだ。
まずは桜の花の満開から花吹雪まで見ることが出来た。
季節は目に染みるような若葉青葉から始まり濃い緑へと移ろっていった。
山荘はスッポリと緑の中に包まれるようになり自然の空調となった。
時に、竹林の葉擦れの音や、屋根を打つ雨の音そして敷地の端の小川のせせらぎの音が深い眠りを与えてくれた。

今年は梅雨は長雨となり夏は炎暑となったので毎年楽しみとしていた生り物が不作だった。
まずは、タケノコに一度も会わなかった・・・これは我らが行く前に誰かが獲っていったのかもしれないが・・・
昨年はそれなりに実をつけてくれた柿の木など一つも実をつけなかった。
そして家の裏にある栗の木が青い実のままたくさん落ちてしまった。
でも、ざるに一杯いぐらいは実を拾うことが出来たが成りが小さかった。
残念なのはキノコ・・・一度だけジゴボウを獲ったがそれ以来無し。
実はこれもタケノコのように狙われているらしく一度、堂々と庭に入ってきて探している人がいた。

土・日にかけての山荘行きは墓じまいの相談もあったけれど庭先の楓の紅葉を楽しみにしていたのだ。
山荘についてまずは驚いたのは庭先の落葉樹、桜、柿、エノキ、ケヤキなどすべて葉を落としてコンコースが見えないほどに落ち葉で埋まっていたことだ。
踏みしめるとふかふかと絨毯の上を歩いている心地だった。
楓の紅葉は半ばというところで黄色から紅の色へと移るところだ。
日当たりの良い所は紅に染まり日蔭が黄色・・・そのグラデーションが見事。
コンコースの入口の所に聳えるように立つカラマツが予想より早く黄金に色づいていた。
来週あたりから八ヶ岳颪が吹けば黄金の舞が見られるかもしれない。

日曜日お昼は近くの名所の三分一(八ヶ岳の湧水)の蕎麦処で新そばを堪能。
山荘からの道々八ヶ岳の中腹、南アルプスの峰峰をのぞみながら歩く。
晩秋にしては温かい小春日和。
楓や蔦などの紅葉は燃えるような色に対比するように落葉松の黄金色。
雑木林のナラやクヌギの黄葉が秋の陽に輝いて見える。

八ヶ岳南麓はまさに錦繍。
yodaさんの投稿 - 15:04:01 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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