"やぶ睨み絵画館・収蔵品"

10 / 10

やぶ睨み絵画館・収蔵品

柄澤齊作品・収蔵品レゾネ







現役の頃、約30年にわたって版画の収集をしてきた。
当初は専門画廊に行って気に入ったものを数点買っていたが、だんだん好きな作家が絞られてきて彼の個展があるとまとめ買いをするようになった。
その好きな作家とは柄澤齊で木口版画(木のこばの固い所を版にする)では現在の一人者と言われている。
勿論、お安いわけではなくそれなりの値段はした。
収集した版画はふた月ごとに架け替えて楽しんだ。

しがない小学校の一教師が大枚なお金を一度に払えるわけもないので。毎月なにがしかのお金を積み立てておいて個展の折にそのお金で払う。
足りない場合はボーナスで払ったりしたが、40代半ばの頃から創作の児童書が売れるようになりそれなりの印税も入ってきた。
わが家のリビングにはそれ用のピクチャーレールが備え付けてある。
けれどここにきてそれらの収集作品をこの先どうするかということになり、手放すことに決めた。
だが、おびただしい作品を処分するとなると手間と時間も必要である。

そこで銀座で画廊を開いている知人に相談したところ、「収蔵品展」を開いたら良いと言ってくれた。
そして、1週間ぐらい画廊を貸してくれるというのだ。
柄澤さんは人気作家なのでそれなりに売れるのではないかと・・・
ただし、収蔵品を見るために「レゾネ」のようなものを作って見せて欲しいと・・・
レゾネとは画集のようなもので全作品を一冊にまとめたものである。
けれど、私に作品を写真に映す技術などないので途方にくれた。
と、私よりも10歳若いHさんが写真をよくして機材も持っていることを思い出した。
彼は今、東京都の小学校の時間講師を週に2時間やっていてそのほかの日は日本全国走り回って、農業と漁業と漁港の写真を撮っているというのだ。
急ぎでなければ撮影の合間を見てレゾネを作ることを快諾してくれた。

撮影に入ったのは今年の初めだったが、ここにきてようやっとすべての作品を撮り終えた。
全作品と言ってもまだ3分の1ほど残っているが・・・
作品にナンバーを打っていったところ今回は88作品だった。
W末広がりで縁起がよさそうである。
ただコロナ禍のご時世で果たして売れるのかどうか・・・





yodaさんの投稿 - 17:24:37 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
コメント
コメントはありません
コメントを追加
このアイテムは閲覧専用です。コメントの投稿、投票はできません。
トラックバック