"八ヶ岳南麓だより・晩秋"

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八ヶ岳南麓だより・晩秋

小春日和






今年の山荘使用は今回で終わりにすることにして冬に備え水道の水抜きやってきた。
これをやらないと水道管が破裂する恐れがあり、お風呂などの自動湯沸し器なども壊れてしまう・・・一度それをやらかした事があった。
特に湯沸かし器関係は一滴も残さないように念入りに抜く。

八王子発10時31分のあずさ13号で小淵沢まで約一時間半。
月曜日を休めば4連休となるせいか列車は満席で指定席を買えなかった人達が沢山立っていた。
JRは特急の自由席を取りやめて全席指定としてしまった。
その事がまだ周知されていないらしく子ども連れでデッキにいる人もいた。
そのうち、子どもの泣き叫ぶ声が聞こえてきた・・・
「おうちに帰りたいよ・・・」どうにもしてあげる事は出来ない。
泣き声からすると2・3歳ぐらいの子どもだろうか・・・
甲府で泣き叫んでいた子は降りたようだが・・・小淵沢までまだ満席状態だった。
大きなキャリーケースを引いている人が多かったが、小淵沢から乗ったタクシーの運転手によると、清里方面で大きな音楽フェスティバルあるらしい。
それに小淵沢の駅近くの某有名ホテルでの結婚式も何組かあるらしい。
コロナ禍もここに来て落ち着いてきたのでこの時を待っていたのであろう。

八ヶ岳南麓の晩秋・・・といっても穏やかで風もなくほんのりと暖かい。
中天の空は青く青く澄み渡っていたが、周りの山々は霞が掛かったようで稜線だけがみえる・・・富士山は雲の中から頂上を覗かせていた。
タクシーから降りてしばらく歩くと、路傍にタンポポが咲いているではないか。
そこに名も知れぬ蝶が止まって蜜を吸っていた。
まさに・・・小春日和。
そして、山荘に着くと落ち葉が一面朱に染まっている。
こんな光景を見るのはこの地に居を構えて31年となるが初めての事だ。
庭先の楓が紅葉して全て散って紅い絨毯を敷き詰めたようになっていたのだ。

加えて、時折気まぐれな風が吹くと、聳え立つように立っている唐松の葉がはらはらと落ちてくる。
黄金色の針のように光って見える。

朱と黄金と晩秋の奇跡のような光景である。



yodaさんの投稿 - 15:39:06 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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