"かたくら通信・植木屋"

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かたくら通信・植木屋

剪定








朝からジリジリと焼けるような暑さである。
もう4日も続いているので、ひと雨欲しい所である。
昨日今日とわが家では植木屋が入り一年に一度のハサミが入っている。
植木屋は我が教え子K君でこの地に居を構えてからずっと任せている。
あきる野市の東秋留小学校で新卒の時に受け持った人でその付き合いは60年にも及ぶ。
「先生俺も定年だよ・・・」と会うなり言った。
今年66歳となるのだそうだ・・・確かに同級生たちは定年を迎え悠々自適な生活に入っているそうだ。
炎天下でハサミを使っている姿を見ると確かに定年を言いたくなるのは無理からぬと思う。

植木屋は動けるうちは現役と言っていたが、この夏のような暑さでは引退も口走りたくなるであろう。
それでも、一日半かけて剪定をしてくれて、木々がさっぱりとして新たに命を吹き返しているように思える。
彼が引退でもしてしまったら、庭の植木は放置されたままになるだろう。
もう少し頑張ってほしいものである。
ちなみに息子がいるが跡を継がず別の職業についたそうだ。
「この仕事は俺一代で終わり」と言っていたが、彼が独立して初めて手掛けたのが我が家の庭で、いちど建て替えをした時も作庭は彼に任せた。
八ヶ岳の山荘の樹々の選定や配置も彼の仕事だった。
ともかく年を取れば当然引退もありうるわけで彼と相談の上、その後のことも考えなければならない時期が来ているのかもしれない。

今まで当たり前のように繰り返してきたことが、当たり前でなくなってきている。
自分自身についても同じである。
どんなに暑くても「熱中症」などということは無縁だと思っていたが一日おきに出かけなければならない現実にありうることと思えてきた。
特に、80を過ぎてからは健忘もひどくなりしょっちゅうモノ探しをしている。
なるべく現実を受け入れながら生活していくしかないのだろう・・・

窓の外から小気味よいハサミの音が聞こえてくる。





yodaさんの投稿 - 09:36:20 - カテゴリー: 依田先生の徒然日記
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